- 『平成しんちう屋』へ
-
2018.11.06 Tuesday
先日行ってきた場所はこんなところ。
金魚屋さん?それとも夜店?
いえいえ、実はここは美術館。
とはいえ半分は正解かもしれません。
写真は先週末まで刈谷市美術館で開催されていた
『金魚絵師 深堀隆介展 平成しんちう屋』のなかの
『平成しんちう屋』というインスタレーション。
しんちう屋とは江戸時代に不忍池近くに店を構えていたとされる
日本最古とされる金魚屋の名だそう。
『そのしんちう屋が現代にあったら?』というイメージで
深堀さんのさまざまな作品が一度に見られる作品になっています。
会場の薄暗さや、ぶくぶくという効果音もあいまって
たくさんの金魚が泳いでいるような錯覚さえ覚えますが
本物の金魚は一匹もいなくて、すべてアクリル絵の具で描かれたもの。
そのリアルさに思わず誰もが見入ってしまいます。
中身が金魚じゃないものもいろいろ。気になります。
すごく見られてる…
思わず「この袋くださいな」なんて言いたくなります。
木彫りの熊が咥えているのも金魚だ!
写真を撮れるエリアは全体の展示のほんの一部ですが
凄さは十分に伝わるのではないでしょうか。
制作風景の映像によると、流し込んだ樹脂に金魚(身体の一部)を描く
→固まる→流し込んだ樹脂に金魚(鱗)を描く…といった作業の繰り返し。
何層もそういった作業を繰り返すことで、リアルな金魚が出現します。
展示作品を見ていくと、初期の頃は平面的だった金魚たちが
ある年代の頃になると劇的に立体的に!
どこにでも金魚を描けてしまうからこそ、
ウォーキング中に拾った空き缶の上や、安土城のプラモデルの中、
ニトリの食器の中や、人間国宝作の木桶の中にまで現れる金魚たち。
愉快なような、いっそ神々しいような。
絵は平面に描かれるけれど、作品は立体。
それではこれは絵画作品なのか立体作品なのか?という問いかけもあり
美しいだけじゃないなにかも作品にはこめられているようです。
作品には金魚だけじゃなく、金魚のフンまで描かれていたり。
ライブペイントで描かれた屏風も展示されていました。
ひらひらの尻尾も勢いがありますね!
会場のあちこちにいろんな金魚。
茶室でのお菓子も金魚モチーフのものでした。
そしてやっぱり、金魚といえば弥冨!ですよね。
こんなポスターも貼られていました。ふむふむ。
ちなみに深堀さん、名古屋出身だそうですよ。
そんなご縁もあるからでしょうか、
今週末には弥冨でも作品展示やトークショーがあるようです。
気になる方はこの機会にぜひ!
わたしも金魚最中を買いに弥冨に行きたいです。
- Comment
- Trackback
- url: トラックバック機能は終了しました。