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エルメスの手しごと展 〜その1〜

とっても楽しみにしていた、エルメスの手しごと展を観に行って来ました。

 

3月に東京 表参道で開催され、大好評だった展示が、ついに名古屋へ!

フランスのアトリエから11人の職人さんたちがやって来て、

その仕事ぶりが目の前で見られるという、貴重な機会。

どうして行かずいられましょうか!!

 

会場は名古屋駅直結のKITTE名古屋 3F。

2F通路から大きなポスターがズラリと貼られていて、わくわくドキドキ・・・。

 

入り口では、リーフレットと、ちびっ子の見学用に作られた

首から下げられる紐つきのかわいい冊子がもらえます。

さらに、『エルメスの世界』という豪華な冊子まで!

 

会場を入ってすぐに観られるのは、石留め職人さんの仕事。

隙間なくダイヤモンドで埋め尽くされた、馬頭のデザインのブレスレットに

小さな小さなダイヤを留めていく作業。

なんと、カットやサイズの違うダイヤが2,500粒以上使われるそうです!

 

これは別の宝飾品ですが、こんな風に宝石をひとつづつ置いていくための

穴が無数に空いています。

こんな小さな穴にどうやって宝石を置いていくのかというと、

キリのように先の細いピンセットに唾を付けて、石をくっつけてつまむのだそう。

石を置いたら、針状の道具で土台の爪を起こし、石の上に被せて固定します。

1時間で留められるのは、だいたい10個程だそうです。

想像しただけで気が遠くなりますね。

 

とても細かい作業のため、たびたび顕微鏡を使うそうです。

見学者も、代わる代わる覗かせてもらえました。

細かい!それにライトが当たると宝石が眩すぎて、文字通り目が眩みます。

すぐに目が疲れてしまいそう・・・それに、とても根気が要る作業。

ずっとこんな作業が続けられるなんて凄いです。

 

 

次は、時計職人さん。またまた細かい作業です。

シンプルなもので100個、複雑なものだと1,000個以上のパーツが

使われているそうです。

複雑な仕掛けの腕時計は、やっぱりその分厚みがありました。

 

台の上には、小さなパーツや、いろいろな形のビスを留めるためのドライバーが

何本も並んでいます。

持ち手のところが色分けされていて、どの種類のドライバーなのかが

すぐに見分けられるようになっています。

 

仕事を始めたばかりの頃は、肩に力が入って疲れやすかったけれど、

慣れるにしたがって余分な力をかけずに作業出来るようになり、

楽に仕事が出来るようになったのだとか。

細かい作業には、単眼レンズを使うようです。

レンズに、カチューシャみたいなC型の支えが付いたもので、

額にはめて固定します。

片目をギュッと閉じて見たりはせず、レンズの無い方の目は開けたまま。

レンズを付けた方の目と交互に手元を覗くそうです。

 

 

今度は、磁器絵付け職人さん。

陶器のタイルの上で、パレットナイフを使い、顔料を潰したり、

溶剤に溶かして混ぜ合わせたりします。

滑らかさが均一になったら、筆を使って絵付けをして行きます。

小指を支えにして慎重に!

 

塗り終えたところや、色を入れない部分は、専用のニスを塗ってカバーします。

これは後で剥がすことが出来るそうです。

 

この豹なんて、お腹の部分のふわふわっとした毛並みの感じがよく出ています。

これも全部手描きなのですね!

 

 

2つ目のお部屋の1番手は、手袋職人さん。

色鮮やかに染められた革がズラリと並べられています。

とっても柔らかそう!

 

その柔らかさを出すためにも重要な作業が"デペサージュ"。

スポンジで革を湿らせてから、手やヘラを使って一定方向に伸ばして行きます。

手袋の場合は、手首から指先の縦方向に伸ばしきっておいて、使っているうちに

伸びて型崩れすることのないようにしているのだとか。

手の幅の横方向は、手の動きに合わせてストレッチが効くくらいの伸ばし具合。

革がだんだん薄く、滑らかに伸ばされて行く様子は、確かに説明通り

パイ生地みたいでした。(笑)

伸ばすほどに艶が出て、しなやかになって行きます。

よく良い手袋は、「肌に吸い付くようだ」とか「肌そのものだ」と言いますが

こういった作業があってこそなのですね!

 

この後、手袋のすべてのパーツが収まる大きさに切り揃え、

"鉄の手"と呼ばれる抜型を使って裁断されます。

 

 

お次は、エルメスファン垂涎の皮革職人さん。

台の上には、組み立て途中の、エルメスオレンジのバーキンが横たわっています。

 

蜜蝋で滑りを良くした麻糸の両端に針をセットしたら、

両足の間に挟んだ台で革を固定して縫って行きます。

革通しを使って糸を通す穴を空けたら、両面からひと針ずつ糸を交差させる

"サドルステッチ"です。

もちろん、馬の鞍を縫うのもこのステッチ。

 

 

ということで、続いて、鞍職人さんです。

美しく、しかも馬と乗り手の体型にぴったりとフィットする鞍が

バッグと同じく、手縫いで作られて行きます。

パーツは出来る限り軽量になるよう、工夫されています。

 

強度の高いサドルステッチですが、使い続けているうちに糸の一部が

擦り切れてしまうことがあっても、糸が交差するように縫われているため

縫い目がほどけることは無いそうです。

 

もともとは馬具工房として始まったエルメス。

現在も変わらず、伝統的な製法で鞍が作られ続けていることに驚かされます。

 

 

 

まだまだ見所たっぷり!

〜その2〜に続きます。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 15:19
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