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【全国銘菓:岐阜県】すや 『栗きんとん』

岐阜の秋といえば、柿と栗。

中でも人気なのは、栗を使ったお菓子、『栗きんとん』ではないでしょうか。

栗きんとんと言うと、県外の方は“お正月のおせち料理に入っている、

栗の甘露煮にまとわせた、甘〜い栗あんやサツマイモあん”を

思い浮かべるかもしれません。

和菓子の栗きんとんは、炊きあげた栗を裏ごしして、砂糖を加えて

茶巾絞りにしたものです。

 

栗きんとんで特に有名な岐阜県中津川市は、栗きんとん発祥の地とされ、

栗きんとん販売店とそのお店の栗きんとんが詳しく紹介されているMAPが

中津川観光センターにぎわい特産館などで手に入ります。

各店の栗きんとんがセットになって一度に味わえる『栗きんとんめぐり』という

素敵すぎるセットも販売されています。

 

同じ栗きんとんでも、栗粒の大きさや量、甘さやしっとり具合など、

それぞれのお店で全く違う味わい。

我が家のお気に入りのお店もいくつかあるのですが、すやの栗きんとんも

そのうちのひとつ。

毎年9月1日の新栗の栗きんとん発売を、心待ちにしています。

 

この包みを手に帰るのが、どんなに嬉しいことか!

 

元禄年間創業のすや。

箱には、中山道に立つ藁葺屋根の茶店が描かれています。
でも、創業当時は今のように和菓子舗ではなく、お酢を商うお店だったそうです。

だから店名が、酢屋→すやなのですね。

そういえば、以前、県外からやって来た知人が、

看板に右から書かれた店名を見て、「やす?」と呟いたので、

「“すや”だよ。」と教えると、「店主の男の人の名前かと思ったー!」と言うので、

2人で大笑いしてしまいました。

 

待ち遠しかった、秋1番の栗きんとんは、

薄紙の包みを開けるのさえ、もどかしく思うほど・・・。

 

原材料は、栗とほんの少しのお砂糖だけという、本当にシンプルなお菓子。

1つの栗きんとんを作るのには、約4個分の国産栗が使われているそうです。

すやの栗きんとんは、少ししっとりめで肌理細やか。

口の中でほろりと解けて、まったりと舌を包み込む、栗よりも栗らしい

秋の里山の味。

舌の上に残った栗粒がまた、程よい大きさで、それを噛みしめつつ、

最後まで栗の余韻に浸ることが出来ます。

 

日持ちは3日程となっていますが、保存料などを一切使っていないので

だんだんと水分が抜け、味も落ちてしまいます。

一刻でも早く頂いた方が美味しく頂けますよ!

 

 

すや

岐阜県中津川市新町2-40
TEL : 0573-65-2078 / 0573-66-2636
フリーダイヤル:0120-020-780

author:スーベニイル, category:全国銘菓:岐阜&東海地方, 00:08
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【全国銘菓:愛知県】小ざくらや一清 『すいかどろぼう』

気がつけば、8月もあとわずか。

そうなると、とたんにやり残した夏ならではのあれこれが頭を過ぎります。

「ああ、この夏はまだすいかを食べていない!」と言っていた母が、

先日ようやくすいかを買って来ました。

大家族ではないので、丸ごと1個は食べきれないし、カットしたすいかは

美味しそうなのがなかなか見つからないと、毎年こんな具合に・・・。

 

そんな時に、ちょっとでもすいかを味わえる、こんな和菓子があるのです。

その名も『すいかどろぼう』!

ごろんと、ちょっと大きめのお饅頭です。

パッケージには、「ハッ!見つかった!?」という表情の泥棒さんが・・・。(笑)

 

綺麗なすいかのしましま模様。

てっぺんには、くるんと蔓までついています。

 

さてさて、切ってみましょうか。

パッカーン!!

中からは、赤いあんこが。

それに、すいかの種を表した、黒ごまの粒々も!

 

まさに、すいかです!

 

見かけだけでなく、中もしっかりすいかなのが面白いですよね。

それがまた、食べてもびっくりなのです。

普通にあんこの味かと思いきや、本当にすいかの味がするのです!

白あんに、たっぷりとすいかの果汁を加えているのだそう。

すいかの様に水分の多いものをお菓子にするのは難しいと聞いたことがありますが、

小ざくらや一清では、季節の果物を閉じ込めた"おほほっ"というお菓子も

作っているので、お手の物なのでしょう。

 

ひとくち頬張れば、すいかのちょっと青っぽいあの香りがふうっと

鼻を抜けてゆきます。夏だなぁ〜。

皮の部分のもっちりした薯蕷生地に、種の黒ごまのプチプチっとした食感も

楽しいお饅頭。


これは、ちびっ子のいるお家への手土産にしたら喜ばれそうですね。
大人だってわくわくしちゃいます♪


見て楽しい、切ってびっくり、食べておいしい、夏のお菓子。おすすめです。
 

 

小ざくらや一清

本店:愛知県名古屋市中村区草薙町1-89

TEL : 052-412-4014

author:スーベニイル, category:全国銘菓:岐阜&東海地方, 23:31
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【全国銘菓:愛知県】青柳総本家 『ひとくち生ういろう』

名古屋を代表するみやげ菓子といえば、ういろう。

昭和39年に東海道新幹線が開通した際、名古屋名物として青柳ういろうだけが

車内販売を許可されたため、その名が全国に広まったのだとか。

お盆も近くなり、帰省のおみやげにと、ういろうを買い求める方も

多いのでは・・・。

 

私たちも何だか急にういろうが食べたくなって、青柳総本家で買って来ました。

 

ここの手提げ袋は、柳の柄と黒の切り返しがお洒落で素敵です。

側面には、お店のロゴマークと同じく、柳に飛びつくカエルも!

目標に向かって何度でも努力を繰り返すという、小野道風の故事から来ている

ロゴマークは、名古屋市生まれの杉本健吉画伯デザインで、昭和26年生まれ。

 

このロゴマークを目にすると、こどもの頃から何度も見てきた

CMや天気予報のあのフレーズを、ついつい口ずさんでしまいます。

(今は、CMも新しいものに変わって、ういあー ういろうー♪という

バージョンになっていますね。そちらも好きですが。

ぽぽぽいのぽい お口へぽい♪

 

かわいいいイラストが、どなたの作なのか知りたくて調べてみたのですが

分かりませんでした。気になる〜!

 

 

今回ご紹介するのは賞味期限が当日限りの、『ひとくち生ういろう』。

ひとくち生ういろうは、今のところ、守山直営店とKITTE名古屋店、

大須本店では、第2・4の土・日曜日のみの販売の、

ちょっぴりレアなういろうなのです。

 

ひとつから好きなものを買えるので、いろいろ選んでみました。

 

まずは定番の、黒糖、さくら、こしあん。

蒸した米粉独特の、もっちりまったりした食感。

ほんのりとした甘さが、ちょっと懐かしいような、素朴な味わいです。

 

生だけあって、普通のういろうよりもやわらかく、もっちり感も強め。

黒糖は、シンプルながらもコクのある甘み。

さくらは、細かく刻んだ桜葉入りで、ほわっと桜の良い香りがします。

こしあんは、上に散りばめられた小豆がちょっと贅沢。

 

そして、夏季限定の塩とまとに青梅。

塩とまとは、思った以上に濃厚なトマト!ちょっとビックリします。

生のトマトではなく、特濃トマトジュースといった味わい。

下半分はしろですが、それでも強烈なトマト味!

反対に、青梅はくず製で、他のういろうより、やわらかくさっぱりとした口当たり。

青梅の爽やかさが夏にぴったりです。

 

ひとくち生ういろうは、季節限定の味や、月替わりの味があるので、

次はどんな味が出るのかなぁと楽しみです。

 

 

青柳総本家

大須本店:愛知県名古屋市中区大須2-18-50

TEL : 052-231-0194

author:スーベニイル, category:全国銘菓:岐阜&東海地方, 23:21
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【全国銘菓:愛知県】山田餅本店 『サンキラ・空豆大福』

先日、名古屋市博物館を訪れたついでに、山田餅本店へ立ち寄りました。

博物館とは、大通りを挟んだ斜め向こう側。寄らない手はありません。

 

間口は狭いけれど、奥行きのある作りのお店。

入り口を入ったら、目の前がすぐショーケース。

奥には、黙々と作業する職人さんの姿が見られます。

 

豆大福やおはぎが人気のお店ですが、この暑さ!

今回は、ちょっとさっぱりしたものを選びました。

 

サンキラと空豆大福です。

 

こちらが、『サンキラ』。

ハート形の葉っぱは、サルトリイバラの葉。

山帰来(さんきらい)、さんきらとも呼ばれます。

 

もっちりツルリとした麩まんじゅう。生地には青のりも入っています。

中は、こし餡であっさり。

 

 

まん丸でかわいいのは、『空豆大福』。

笹葉に乗った、上新粉の大福です。

 

中には、空豆の餡子。

空豆独特の香りがほんのりとする、やさしい甘さ。

 

岐阜には、空豆餡を小麦粉生地で包んで、茗荷の葉でくるんで蒸した

『みょうがぼち』という、郷土菓子があります。

普段、そちらを食べなれているので、茗荷の風味のしない空豆餡のお餅は、

ちょっと不思議な感じでした。

茗荷が苦手な妹は、こちらの方が好きみたいです。

 

 

ここの豆大福もお気に入りなのですが、粒餡とこし餡の2種類ある

シンプルな大福餅も食べ比べてみたいし、おはぎも気になる。

店頭にのぼりがあった、葛まんじゅうも買ってみれば良かったなぁと、

まだまだ食べてみたいお菓子がいっぱいの山田餅本店。

また今度、是非訪れたいと思っています。

 

 

山田餅本店

愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-18

TEL : 052-841-1501

author:スーベニイル, category:全国銘菓:岐阜&東海地方, 15:38
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【全国銘菓:岐阜県】餅文 『柏餅と粽』

明日は、子供の日。

ともなると、食べたくなるのはやっぱり柏餅。

 

高島屋前の劇場通りでは、商店街アーケードの下で、
大きな鯉のぼりたちが気持ち良さそうに泳いでいます。

 

そんな柳ケ瀬商店街から、少しばかり東へ足を延ばして、

お気に入りのお餅屋さんへ。

 

ドン・キホーテのある交差点から、東へてくてく。

2つめの信号のちょいと手前、南側に現れる、小ぢんまりとしたお店 餅文。

ここの柏餅は、家族全員のお気に入りなのです。

 

 

地元の人々に愛されている、町のお餅屋さん。

柏餅は特に人気で、子供の日近くには大量買いされる方もあり、

早々に完売・・・なんてことも。

そんな時は、あらかじめ電話で注文しておくことをおすすめします。

もちろん、今回もしっかり注文しておきました!

 

お舗に到着すると、案の定ガラスケースの中はほぼ空っぽ。

粽と桜餅はまだあったので、注文分の柏餅と粽を頂きました。

 

 

 

こちらが、大好きな柏餅!

5月になったら、季節の味だし一応食べておこうかなと思いつつ、

さほど美味しいとは思っていなかった柏餅・・・。

ところが、ここの柏餅を口にしてからは、家族全員が5月になると

「あの柏餅、食べたい!」と言い出すような存在に。

 

"餅は餅屋"というのは、本当です!

もっちりと伸びるお餅の美味しさは、やはりお餅屋さんならでは。

中のあんこは少し粒の残る、半殺し。2種類のあんこを混ぜているそうです。

甘さも程好くて、ペロリと食べられます。

 

今回の柏餅は、訪れる20分程前に電話注文してから作って貰えたので、

本当に作りたて。

今までで一番美味しい柏餅でした!

 

 

そして、こちらは粽。

 

中にあんこなどは入っていない、シンプルな定番スタイル。

こちらも、もちろん美味しいですよ。

 

 

餅文は、お餅屋さん。

和菓子屋さんではないので、色とりどりの練り切りやお干菓子などが

並んでいるわけではありません。

舗先に並んでいるのは、桜餅やうぐいす餅、草餅やおはぎなど、

見た目の華やかさは無いけれど、しみじみと美味しい季節の餅菓子たち。

そのどれもが、90円から120円ほどという驚きの良心価格。

余分な添加物は入っていないので、お餅が固くならないうちに

当日なるべく早く頂いてください!

 

美味しい柏餅は、6月にも売られています。

柏餅が終わったら、今度は水無月や葛饅頭の登場です。
秋になれば、鬼まんじゅうやお萩の出番。

次に並ぶお餅も楽しみで、ついつい足を運んでしまうお舗です。

 

 

四季の餅菓子 餅文

岐阜県岐阜市金園町3-29

TEL : 058-264-0264

author:スーベニイル, category:全国銘菓:岐阜&東海地方, 13:23
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【全国銘菓:愛知県】山田餅本店 『おこしもの』

3月になりました。

明日は、3月3日。ひな祭りですね。

和菓子屋さんの舗先に並ぶ、春色のお菓子たち。

ピンクに黄色、白、緑・・・。

かわいらしい色彩に囲まれると、なんとはなしに華やいだ気分になるのが

不思議です。

 

我が家には、小さなガラスケースに入ったお雛様があって、

こどもの頃にはちゃんと飾っていたのですが、今では物置にしまい込んでしまって

どうなっているのやら・・・。確認するのが怖いです。

 

そんな私ですが、今年はひな菓子を買って帰りました。

と言っても、ひなあられでも、菱餅でもありませんよ。

 

こんなお菓子です。

多分、左上がお雛様、右上が巻貝、下のが福良雀の形。

(右上の、もしかすると逆さまで筍かも!?)

 

愛知県(尾張・三河)の一部の地域で、昔から桃の節句に供えられて来た、

伝統的なお菓子で『おこしもの』というものです。

昔は各家庭で手作りされていたそうで、米粉を練ったのを木型に入れて蒸し、

食用色素でところどころ色を加えるという素朴なお菓子。

出来立てのやわらかいものは、そのまま砂糖か砂糖醤油をつけて食べ、

日をおいて固くなったものは、焼いてから食べます。

私たちは、やわらかいまま砂糖醤油で頂きましたが、

焦げ目の無い、さっぱりめのみたらし団子といった味わいです。

ひとつが手のひらいっぱいくらいの大きさと結構大きいので、

食べごたえありです。(笑)

 

買ったお店、山田餅本店の商品名では、『おこしもの』となっていますが、

地域や家庭によって、呼び方が違うらしく、『おこしもち』、『おしもの』、

『おこしもん』、『おしもち』などと呼ばれている様です。

木型から打ち出してつくるので、起こしてつくる起こし物、

木型に押し付けてかたどることから、押し物、押し紋というのが

その語源となっているみたいです。

 

今では、家庭で作る人も少なくなって、和菓子屋さんやスーパーで買うのが

一般的なのだとか。

作り方はそんなに難しそうではないし、私もちょっと作ってみたい!と思い、

木型を売っているところや値段を調べてみましたが、木型だと安いもので

だいたい4,000円弱といったところ。

近頃は、洋菓子用の型で気軽に作られる方もあるようです。
ちびっこのいるお家なら、そうやって一緒に作るのも粘土遊びみたいで楽しそう♪
 

それにしても、この『おこしもの』、江戸時代にはすでに作られていたという

伝統的なお菓子だというのに、隣県で生活しながらも10年ほど前まで

まったく存在を知りませんでした。

限られた地方で、しかも短い期間にしか販売されていないからなのでしょうね。

そういうお菓子がまだ他にもあるかもしれないと思うと、わくわくします!

これからも、素敵なお菓子たちに出合えますように。

 

 

山田餅本店

愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-18

TEL : 052-841-1501

author:スーベニイル, category:全国銘菓:岐阜&東海地方, 23:22
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【全国銘菓:岐阜県】田中屋せんべい総本家 『寶露せんべい』

全国銘菓のご紹介、第1回目の今日は、新年にふさわしい

おめでたいお菓子をご紹介します!

 

これ、なーんだ?

人形焼き?

いえいえ、違います。

なんとこれ、おせんべいなんですよ!

こんなにふっくらと立体的なおせんべいなんて、見たことがありません。

 

ちなみにこの形は『金嚢(きんのう)』。

大切なものを入れる、巾着袋だそうです。

 

 

ほかにも、現在ではクローブの名で知られるスパイス『丁子』に

打てば願いが叶うという『打出の小槌』、

金運が良くなりそうな『千両』などなど宝尽くし。

左上の、ひょろっとしたのがクローブです。

よく宝尽くしの文様に描かれているこの形、一体何の形なんだろうと

ずっと思っていたのですが、クローブだったのかぁ!と長年の謎が解けて

スッキリしました。

昔はスパイスも、今よりずっとずっと貴重なものだったので、

宝物のひとつなのですね。

 

 

こちらは、『みそ入り大垣せんべい』でおなじみ、

田中屋せんべい総本家のお正月限定のお菓子、『寶露(ぼうろ)せんべい』。

作るのに、ものすごく手間がかかるそうで、なかなか手に入らない限定品の

ようですが、運良く買うことができました♪

 

箱の中には、おめでたいお宝がぎっしり!!

 

ふむふむと箱の裏の説明を読みながら、ぱくり。

ひと口食べたら、予想していなかったバターの風味がひろがります!

これ、とってもおいしい!

意識を集中すると、奥の方に麹味噌?

おそらくバターとの相乗効果で、味に奥深さを出しているのではないかと。

そして、これまた予想以上のさっくりした食感。

普通のみそ入り大垣せんべいとはまったく違う食感です。

近頃、カステラのラスクなんてものもありますが、

あんこなしの人形焼きをラスクにした感じといったらわかりやすいかも。

これもおせんべい、なんですね。不思議・・・。

 

大好きな『まつほ』といい、程好い和洋折衷感。

来年もまた食べよう!と思うお菓子でした。

 

 

田中屋せんべい総本家

岐阜県大垣市本町2-16

TEL : 0584-78-3583

author:スーベニイル, category:全国銘菓:岐阜&東海地方, 01:13
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