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【全国銘菓:京都府】亀屋良長 『宝ぽち袋』

お正月、久々にお会いする方に何かちょっとしたものを差し上げたい・・・

そんな時にぴったりのお菓子がこちら!

 

その名も『宝ぽち袋』。

布で作られた小さな袋に入ったお菓子です。

かわいい柄、カッコイイ柄、渋い柄など、画像以外の柄もあります。

 

袋に使われているのは、京都のお洒落ブランドSOU・SOUのテキスタイル。

肌触りの良い伊勢木綿製で、SOU・SOUの手ぬぐいやくびまきと同じ生地です。

 

中には、打出の小槌、米俵、小判、七宝、金嚢、巻物、隠れ蓑の宝尽くしに、
小梅、くす玉と、お目出度いモチーフの和三盆糖がいっぱい!

どれも、ちっちゃくて、ちょこんと並んだ姿が愛らしいのです。

やわらかな色合いも素敵。

 

そのまま懐紙代わりに使える経木が、さり気なくセットされているのもニクイ!

舌の上に広がる、やさしい甘さは、日本茶はもちろん、珈琲のお供にも

おすすめです。

 

 

私も実際に知人に「はい、お年玉!」と言って手渡したことがあるのですが、

大人になるとお年玉をあげることはあっても、貰う機会はなかなか無いからと、

思いのほか喜んで頂けました。

好きな柄の袋を数人に選んで貰うのも、結構盛り上がりました。

 

お菓子を食べ終わったら、袋を何に使おうかと考えるのもまた楽しみ。

アクセサリーなど小物の収納に使ったり、口をリボンでキュッと結んで

ギフトラッピングに使っても良いですね。

 

 

亀屋良長

京都府京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19

TEL:075-221-2005

author:スーベニイル, category:全国銘菓:関西地方, 18:22
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【全国銘菓:京都府】鶴屋吉信 『御所鏡 花びら餅』

花びら餅が和菓子屋の舗先に並ぶのを目にすると、

新しい年が始まったのだなぁと気持ちも新たになります。

 

とは言え、あまり口にしたことが無いので、今年は久々に買ってみました。

 

鶴の舞う包みもお目出度い、鶴屋吉信の花びら餅。

 

しっかりとした貼り箱のこの色合い。

桃色から若草色のグラデーションが新春らしくて、心も浮き立ちます。

 

花びら餅のいわれを書いた栞とともに、

ひとつひとつ、ポケット状になった包みに入っています。

 

ふっくらとした求肥から、ほんのりと紅色が透ける様子は

花びらを思わせる上品な佇まい。

しかし、ニョキッと飛び出したゴボウの存在感が何とも気になります。

 

この花びら餅、今でこそ、あちらこちらのお店で見かけるようになりましたが、

以前は京都あたりでしか食べられていなかったと思います。

初めて目にしたときは、まさかゴボウが挟まれているなんて思いもせず、

お店の方にたずねたところ、ゴボウだと聞いてビックリしたことを

懐かしく思い出します。

 

 

それにしても、ゴボウが使われているのは何故なのでしょう?

 

それは平安時代、宮中で行われた元日の行事、『歯固め(はがため)の儀』に

由来するそうです。

丸く平らに薄く伸ばした白餅(鏡餅)の上に、

小豆汁で赤く染めた薄い菱形の餅を重ねて、

大根、猪、押鮎(鮎の塩漬け)、橘や瓜などを乗せたものを食べて、

歯の根を固め、長寿を願う儀式だった様です。

 

それが徐々に簡略化されて、白餅の上に赤い菱餅と白味噌、

押鮎に見立てたゴボウを乗せた宮中雑煮と呼ばれるものが、

勤めていた方々にそれぞれ配られ、2つ折りにしてその場で食べたり、

持ち帰ったりしたのだとか。

ちなみに、“雑煮”と言っても、汁気は無いものだそうです。

 

明治時代になると、裏千家が初釜のお菓子として出すことを許され、

新年を代表するお菓子に。

その際、お菓子の創作を依頼されたのが、ずっと御所にお菓子を納めていた

川端道喜だったそう。

以来、“菱葩(ひしはなびら)”、“花びら餅”などと呼ばれて来たこのお菓子、

鶴屋吉信では、代々“御所鏡(ごしょかがみ)”という銘で作られています。

 

名前だけでなく、お菓子自体も、お店によっても少しづつ違っていて、

外側がお餅だったり、求肥だったり、中には白い外郎製のところも。

白味噌あんと一緒に包まれているのも、紅色に染めた白あんのお店もあれば、

人参を入れているお店もある様です。

 

 

鶴屋吉信では、白いやわらかな求肥に甘めの白味噌あんを包んであります。

それから、紅色に染められた菱形の薄い羊羹と、蜜漬けのゴボウも。

このゴボウがとっても美味しくて、このゴボウだけでもお茶菓子として

袋入りで売っていたらいいのに!と思う程です。

 

切ってみると、切り口がとっても華やか!

新年らしく、晴れやかな気持ちになれるお菓子でした。

 

 

鶴屋吉信 本店 

京都府京都市上京区今出川通堀川西入る
TEL : 075-441-0105

author:スーベニイル, category:全国銘菓:関西地方, 03:23
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【全国銘菓:京都府】鶴屋寿 『嵐山さ久ら餅』

日増しに春めいて、日中はすでに初夏の様な陽射し。

このままでは、すぐに春が終わってしまいそう!

まだ桜餅も、存分に味わっていないのに・・・と、

早速買って来たのがこちら。

京都嵐山の、桜餅専門店 鶴屋寿のさ久ら餅。

薄紙から透けて見える桜色の箱に春を感じます。

 

薄紙も、折り鶴の模様とお店のロゴが入っていて素敵。

 

桜の枝が描かれた箱を開けると・・・

 

小さな箱に、ぎゅうぎゅうに詰められた桜餅が!

あたりの空気までも桜色に染めてしまいそうな、桜葉の良い香りが広がります。

 

こちらの桜餅には、塩漬けした 薫り高い伊豆・大島桜の若葉が

2枚も使われているのです。

つまり、香りも2倍!本当に良い香りです。

 

2枚の桜葉の間に控えめに顔を出すのは、道明寺を使った関西風のお餅。

よく目にする桜餅は、淡いピンクに染められていますが、

ここのは染めてはおらず真っ白です。

 

中のあんこはこしあん。

 

道明寺独特のもちっとした食感と、滑らかであっさりとした甘さのこしあん。

ちょっと小さめのお餅は、とても上品な味わいです。

桜葉は大好きなのですが、2枚だとお餅の大きさに対して多いので、

少々渋みを感じました。

1枚だけお餅と一緒に頂いて、1枚は剥がして別の楽しみ方をするのが

良さそうです。

お茶に入れて桜茶にしたり、ご飯に混ぜ込んで桜ご飯にしたり、

細かく刻んでバニラアイスに加えるのも美味しそう。

しおりには、葉を付けたまま油で揚げても違った風味が楽しめるとありました。

そんな食べ方も、今度ぜひ試してみたいです。

 

鶴屋寿は、昭和23年3月に鶴屋吉信から独立したお店だそうです。
嵐山の老舗高級料亭でのお茶菓子とお土産にと生まれた桜餅を

専門で作って来たこちらでは、1年を通してこのさ久ら餅を販売しています。

桜の季節ではない時に、春を想いながら頂くのも、乙かもしれませんね。

 

 

 

《追記》

 

後になって、京都新聞が掲載していたさ久ら餅についての

記事を見付けました。→

 

それによると、お店としては、桜葉は食べずに香りを楽しむだけにとどめて、

丹精こめた餅の歯ざわりと、こし餡のほのかな甘さを楽しんでほしいとのこと。

そして、作られてから1日置いた方が、葉の香りと塩気が移って味がなじみ、

餅の表面のつぶつぶがなめらかになって美味しいのだそうです。

 

次回、こちらの桜餅を頂くときには、一度このおすすめの食べ方を

試してみようと思います。

 

とは言っても、人それぞれの好みで、美味しいなと思う食べ方が一番ですよね!

 

 

鶴屋寿

京都府右京区嵯峨天龍寺車道町30番地の6
TEL : 075-862-0860

author:スーベニイル, category:全国銘菓:関西地方, 00:13
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【全国銘菓:京都府】するがや祇園下里 『豆平糖』

明日は、2月3日。節分の日ですね!

 

厄除けに、歳の数だけ豆を食べて・・・なんてしていたら、

お腹が大変なことになりそうなお年頃。

香ばしく炒られた大豆を、毎年ほどほどに(と言うか、好きなだけ)

食べているのですが、大豆の入ったこんなおやつもおすすめです。

 

『豆平糖』。大豆が入った、棒状の飴です。

 

艶やかな飴は、べっこう飴などと比べると、ずいぶんと濃い目の色。

これが美味しさの秘密!

 

昔ながらのプリンのカラメル。

あのほろ苦さがお好きな方には、特におすすめです。

 

上白糖とザラメ、そしてこの飴が生まれた明治時代から受け継がれている

秘伝の糖蜜を、職人さんがヘラで炭火で丹念に煮詰めて作られた飴。

焦げる寸前を見極めて火からおろすことで生まれる、

カラメルの様なほろ苦さ。ちょっぴり大人な味わいです。

それに、甘味料などは使われていないので、後味はスッと甘みが引き

しつこくありません。
 

ぽこぽこと入っている豆が透けて見えるのも楽しいです。

この大豆も、国産の大粒のものを、ほうろくでじっくりと

香ばしく炒りあげられたもの。

飴と絡めてから、ござの上で引き延ばして作られるそうです。

 

独特のほろ苦さと、噛み応えのある香ばしい大豆が後をひく、

素朴だけれど、京都らしく上品さも感じられる、お気に入りの飴なのです。

 

 

こちら岐阜ではお馴染みの大鬼。

岐阜駅のちょっと南にいらっしゃいます。

 

近くの玉性院の豆まき、今年も行けないけれど、また行きたいなぁ。

こんな三角の袋に入った豆が撒かれます。

運の良い人には、当たりの小さな黄色い紙が入っていますよ!

 

 

そういえば、豆平糖、豆がぽこぽこ入った姿が、ちょっと鬼の金棒に

見えなくもないですね。

豆まきに行けない年には、この飴で厄除けするとしましょうか。

 

 

するがや祇園下里

京都府京都市東山区八坂新地末吉町79番80番号地
TEL : 075-561-1960

author:スーベニイル, category:全国銘菓:関西地方, 23:46
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【全国銘菓:京都府】川端道喜 『時雨餅』

今年は、10月に入っても台風が続いて雨ばかり。

どんよりとした空に、ちょっぴり気分も滅入ってしまいますが、

こんな日にこそ味わいたいお菓子があります。

 

その名も『時雨餅』。

川端道喜の、10月限定のお菓子だそうです。

 

箱の中には、ころころと並ぶ黒い餅菓子。

 

 

表面には、はらはらと芥子の実の雨粒が・・・。

 

ごく薄い餅生地と漉し餡からは、ほんのりと黒糖の甘さが感じられます。

肌理細やかで、繊細な舌触りの漉し餡に、そっとやわらかさを添える餅生地、

プチプチと香ばしい芥子の実。

 

暮れてきた空をさらに暗く覆う、厚い雲。

雨に打たれて、首を垂れる枯すすき。

濡れた土の匂い・・・。

 

そんな外の風景をよそに、秋の夕暮れ、美味しいお茶とともに

あたたかな部屋の中で味わう、この贅沢よ!

 

(こちらのお菓子は、なかなかのお値段なので、本当に贅沢なのですが・・・。)

 

 

川端道喜といえば、500年以上の歴史を持つ、京都の老舗中の老舗。

中でも有名なのは『道喜粽』です。

事前に予約しないと購入できない代物なので、残念ながらまだ

口にしたことは無いのですが、今回 時雨餅を購入した際に

粽について書かれた、長い長い由来記を頂きました。

粽について詳しくなったことですし、近いうちに是非、

粽も食べてみたいものです!

 

 

川端道喜 本店

京都府京都市左京区下鴨南野々神町2-12

TEL:075-781-8117

author:スーベニイル, category:全国銘菓:関西地方, 21:30
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【全国銘菓:京都府】俵屋吉富 『糖蜜ボンボン Happy Halloween』

もうすぐハロウィンですね!

 

町なかのあちこちに、大きなカボチャやオバケたちが並び始めました。

さすがに仮装まではしませんが、カボチャオバケの上をコウモリがゆっくりと舞う

小さなスノードームや、コウモリと黒猫が連なったガーランドを飾ってみたりと、

ささやかにハロウィンを楽しんでいます。

ハロウィンモチーフのキャンディやケーキなどを買って帰って、

ちょっとだけハロウィン気分を味わってみる、なんて方も多いのでは?

 

近頃は、和菓子屋さんの舗先でも、カボチャやオバケを模ったお饅頭や

カボチャ餡をまとわせたハロウィンおはぎなど、ユニークなお菓子が

並ぶようになりました。

 

私も、今年はこんなお菓子を見つけましたよ♪

クッキーでも入っていそうですが、老舗の和菓子屋さん俵屋吉富のお菓子です。

 

小さな箱を開けると、愛らしい3種類のボンボンが・・・。

 

満月を背にしたコウモリに、ジャック・オ・ランタン、

ペロッと舌を出した、いたずらオバケちゃん。

 

お皿の上に並べたら、小さな額絵のようになりました。かわいい!

どれから食べようかと、わくわくしてしまいます。

 

甘〜いお砂糖で出来たオバケちゃんを捕まえて、そっと口にすると、

サリッと崩れて、中からは糖蜜がとろり。

こういうボンボンに入った糖蜜は、お酒入りのものが多いけれど、

このボンボンにはお酒は入っていません。

ちびっ子も安心して食べられます!

 

個人的にはお酒入りの方が好みなので、ちょっと勿体無い気もしましたが、

いくつかはお砂糖代わりに、闇夜の様に濃く淹れた珈琲に沈めてみました。

スプーンでくるくるかき混ぜたら、みんなあちら側に帰って行ったみたい!

すっかり姿が消えていました。

 

 

俵屋吉富 本店

京都府京都市上京区室町通上立売上ル室町頭町285-1
TEL : 075-432-2211

author:スーベニイル, category:全国銘菓:関西地方, 23:56
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【全国銘菓:京都府】出町ふたば 『名代 豆餅』

久々に入手出来た大好物!

 

京都 出町ふたばの豆餅です。

これ、我が家全員のお気に入りなのです♪

 

むっちりとしたお餅。

ごろごろと入った赤えんどう豆は、ふっくらと炊きあげられ、

その塩加減がまた絶妙なのです。まさに、良い塩梅。

口の中ですうっと溶けてゆく、滑らかな舌触りのこし餡は甘すぎず、

赤えんどう豆の塩加減と、程よく響きあっています。

すべてが、これ以上は無いというようなバランスで成り立っている豆大福。

 

なかなか食べられないので、手に入った時は、はやる気持ちを抑えつつ

それはもう、じっくりゆっくりと味わってしまいます。(笑)

そんな訳で、今のところ我が家での、BEST OF 豆大福の地位は

揺るぐことは無さそうです。

 

 

ところで、"豆餅"というと、お餅にお豆が入っただけの、

餡なしのものを思い浮かべますよね?

でも、ここで豆餅と呼ばれているものは、いわゆる"豆大福"。

 

どうしてなのだろうと、実はずっと気になっていました。

調べてみたら、出町ふたば初代の故郷 石川県に伝わっていた神饌用の豆餅に、

餡を入れたものが名代豆餅の始まりなのだそう。

だから、豆餅と呼ぶのですね!

 

ちなみに、お店では、餡の入っていない豆餅も注文出来るそうですよ。

そちらも絶対に美味しいに違いありません。

いつか食べてみたいものです。

 

 

出町ふたば

京都府京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236

TEL:075-231-1658

author:スーベニイル, category:全国銘菓:関西地方, 20:36
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【全国銘菓:京都府】亀屋良長 『暦 雪こんこ』

今日は寒い1日でしたね。

今も、雪がしんしん降っています。

 

静けさに包まれた我が家の庭も、いつもとまるで違う表情・・・。

いつまでも眺めていたくなってしまいます。

だんだん、暗い海の底にいるような気分になってきます。

 

 

こんな雪の日にぴったりのお菓子を、素敵な友人から頂きました!

手のひらサイズの小さな包み。

 

開けると、白い箱と雪模様のカードが入っています。

 

カードは、京都のお洒落ブランドSOU・SOUのデザイン。

 

そうっと箱の中を覗いてみると、中には小さな白い世界が!

落雁の雪だるまトリオに雪の結晶。

金平糖みたいな可愛らしい雪玉は、"ゆかり"という、

もち米で出来たあられのようなもの。

洋菓子でお馴染みのアラザンも、キラリと輝きを添えて・・・。

 

眺めているだけで、楽しくなってしまうお菓子です。

箱の中からいくつか取り出して、しばしお皿の上で雪遊び。

 

雪だるまも雪の結晶も、雪の様に口の中でふわりと溶けてゆきます。

あとには和三盆糖の甘さがほんのりと。

 

外の寒さをよそに、暖かいお家の中で、熱いお茶とこんなお菓子を愉しむ冬の夜。

小さな小さな幸せです。

 

 

こちらのお干菓子は、亀屋良長の『暦』というシリーズ。

その名の通り、季節毎に桜だったり、紅葉だったりと形が違うのです。

『雪こんこ』に合えるのも、もちろん、冬の間だけ。

季節を映すお菓子が多いのも、和菓子の魅力ですね。

 

 

亀屋良長

京都府京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19

TEL:075-221-2005

author:スーベニイル, category:全国銘菓:関西地方, 23:50
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