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南インドを満喫♪

と言っても、南インドへ行ったわけではありません。

行き先は刈谷市美術館

展示内容に合わせて入り口も南インドチックになっています。

南インドの定食、ミールス食べさせられ放題のあとは

こちらもとっても楽しみにしていた

『世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦』展へ。

 

美しいハンドメイドの本で知られる南インドの出版社、タラブックス。

民俗画家が描いた絵を、なんと!手漉きの紙に

シルクスクリーンで手摺りし、さらにそれを手で綴じた、

美しい工芸品のような絵本を作り出しています。

 

今回はそんな美しい本や原画はもちろんのこと、

制作過程がわかる映像や、南インドの文化が伝わってくるような

映像、写真までもが展示されている盛り沢山な内容。

しかも、そのすべてが撮影OKなんです!

もちろん、タラブックスを有名にした絵本『夜の木』も。

知らなかったけれど、日本語版の文字デザインは

実は大好きなセキユリヲさんでした。言われてみれば!

 

『夜の木』では、夜になるとその本性を現すという

さまざまな木の美しい姿が描かれています。

たとえばこちら、『飲みすぎにご用心』。

かわいい絵だなと思いきや「飲みすぎると獣になるよ!」という

教訓を絵にしたものでした。

 

どれもプリミティブな、素朴で力強い魅力に溢れています。

それでいて、とっても繊細。

見れば見るほど、なんだか不思議な絵ばかり。

きっと、その根っこはインドの人々の意識や思想や歴史や

そんないろんなものに繋がっている気がします。

技術とかの問題だけじゃなく、こんな絵、わたしには絶対描けない。

 

赤×黒が格好いいシリーズ。まわりを飛ぶのはミツバチ?

 

『幸運の魚』のタイトルどおり、

見てると幸せな気持ちになっちゃう魚たち。

 

『数』がテーマの絵本の中の一枚。

ゆるい動物たちがかわいいです。

 

インド人画家がイギリスに行った時の体験を描いたもの。

こうなりますか!といった感じ。

 

こんな民芸品も展示されていました。

なるほど、絵のタッチと同じものを感じます。

 

実物を手に取って、じっくり読めるコーナーも人気でしたよ。

ちびっこも大人も夢中で読んでました。

 

「うわあ!本当に手仕事なんだー」という制作過程や

初めて見る『ラーマーヤナ』を絵と歌で伝える姿など

カラフルな映像も見応えたっぷり。

 

売店では高額な書籍、ポスターなども販売していました。

決心できずに帰っちゃったけれど、

やっぱりいつかは、あの美しい絵本が欲しいなあ。

 

ちなみに出口には同時開催の

『怪談えほん原画展+稲生モノノケ録「ぼくはへいたろう」の世界展』の

宇野亞喜良さん描く、へいたろうの姿が!

 

実はこの展覧会だけでも見応えたっぷり!

『怪談えほん』の存在を今回はじめて知りましたが

さほど怖がりではない私でさえ

こどもの頃に読まずに済んだ幸運を、かみしめずにはいられません。

『怪談えほん』とはよく言ったもので

日本の怪談的に、じわり、じわり、ひたひたと

静かに怖さがやってきて、こどもの頃に手にしていたら

おそらくトラウマになるレベル。

実力派の作家×画家の才能、恐るべし!

 

展示されている絵本の、怖いページが破れた跡があって

「怖くて、ああっ!ってなって破っちゃったのかも?」と思うほど。

でも、その後の『へいたろう』展示室では

(物の怪はいっぱい出てくるものの)

宇野亞喜良さんの愉快かつ美しいイラストで、 ちょっと怖さを忘れられます。

 

展覧会はどちらも6月3日(日)まで。

お腹いっぱいで今回は行けませんでしたが

毎回、展覧会オリジナルの和菓子と抹茶が楽しめる

美術館隣の茶室「佐喜知庵」もおすすめです。

会期中に味わえるのは『猫が好き』という、かわいい猫の顔の生菓子。

市役所の食堂や総合文化センター内のレストランでも

コラボメニューが楽しめるそうですよ。

 

小さいながらも、とっても魅力的な展示が多くて

近くはないのに、つい行きたくなる刈谷市美術館。

次はどんな展覧会に行くことになるのか、今からわくわくしています♪

author:スーベニイル, category:おでかけ, 21:05
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葉っぱのお皿でいただきます!

マサラワーラーさん(インド料理ユニット)が作る

『ミールス(南インドの定食)』を

バナナの葉っぱのお皿で好きなだけ食べられる!”という

なんとも魅力的なイベントに参加してきました。

 

わー、バナナの葉っぱ!

右上のは『ラッサム』というトマトとタマリンドのスープだそう。

食欲増進の効果があるそうです。

おいしそうなミールスがスタンバイ中。

 

ホワイトボードにはお品書き。

写真だと見づらいと思いますが

「ずっとおかわりにいくので いらないときはことわってください

 しつこくいきます!」の注意書き。

『食べ放題』じゃなく、実は『食べさせられ放題』だそうで

座っているだけで、どんどんミールスが盛り付けられていくスタイル。

わくわくしながら座って待ちます。

 

まず、ご飯がきましたよー。

続いて「サーンバールでーす」。ふむふむ。豆と野菜の煮物っと。

その後も次から次へと載せられていきます。

お皿の上は混沌としてきましたよ。

なんだか食べるのにも忙しくなってきました!

あげせんべいのアップラムは割ってご飯にかけてみました。

丸くてかわいいのはワダという、ドーナツ状の豆のコロッケ。

写真撮るつもりで手じゃなくてスプーンで食べてたのに

思っていたより写真が少なかったのは

きっと途中から食べるのに夢中になっていたからでしょうね…。

通称『ニラ』『キャベツ』と、たぶん『アヴィヤル』が

特においしかったです♪

南インド料理は、思っていたよりもずっと、やさしい味。

辛いのが得意じゃない人でも大丈夫そう。

単品で食べても混ざってもおいしいし、野菜もたっぷり。

これなら毎日飽きずに食べられそうです。

 

気が付けばすっかりお腹がいっぱい!

それでも、かなりたっぷり用意してあったようで

「ナスどうですか〜」「ライス、ライス!」「ニラー!ニラ!」と

ぐるぐると会場を回りつつ、おかわりを勧めてくれます。

「ください!」って言うと喜んでもらえるので

嬉しくなって、ついつい食べ過ぎちゃいました。

でも残念ながら、お腹の容量には限りがあるんですよね。

もりもり食べる若者が、終盤になっても「ライス!」なんて

おかわりすると英雄のごとく「おお〜っ!」と称えられていました。

なんだかきっと、いい人ばっかりの会場でした。

 

今回のイベントは定員を超えての応募があったそう。

運良く参加できて本当に良かったです!

そんなイベントが行われたのは実は『刈谷市美術館』。

南インドの出版社、タラブックスの本の展覧会に合わせて

南インドの定食を食べられるというイベントだったんです。

実はもともと、こちらの展覧会を観に行くつもりで

美術館HPを見てこちらのイベントを知り、

「ミールス、おいしそう!」と申し込んでみたんです。

なので、展覧会の内容は次へと続きますよー。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 20:26
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山の中の小学校へ

お天気のいいとある日、山県まで行ってきました。

目的地はこちらの小学校。

 

緑がいっぱいの気持ちのいい場所です。

 

久しぶりにお見かけした、二宮金次郎さんも。

 

実はこちら、廃校を利用した農家レストラン、

その名も『舟伏の里へ おんせえよぉ〜』。

のれんをくぐって靴をスリッパに履き替えたら

レストランになっている『食堂(ランチルーム)』へ。

 

 

小学校だったんだなーという名残があちこちに。

 

手作り感のあるメニューの表紙もいい感じです。

 

自家製の味噌を使った『みそ煮』や

手打ち蕎麦のランチも気になりましたが

天ぷらは山菜かな?と期待して『舟伏の里 特製ランチ』に決定!

 

 

じゃ〜ん!写真におさまらないくらい、モリモリの内容です。

食べたことも見たこともない山菜の天ぷらがいっぱい!

味も食感もいろいろで、かなり楽しめました。

時季的に筍もいっぱい!筍ご飯、嬉しいです。

白和えはどうやらクレソンのよう。おいしい〜。

お出汁がじゅわっとしみてる高野豆腐も好きな味。

しかも、ご飯とお味噌汁はおかわり自由だそうですよ!

素朴な味のおやつとドリンク付き。

おみやげに『美山の北山茶』ペットボトルまでもらっちゃいました。

 

この日はとっても混んでいたようで、

お店を切り盛りする地元のお母さんたちもとっても大変そう。

それでも気にかけてくれているのはわかる、

なんだかほっとする、居心地のいいお店でした。

行かれる方はお時間と気持ちにゆとりを持ってどうぞ。

 

そして、近くを流れる川の綺麗なこと!

 

まさに清流。

もうね、綺麗すぎて、道路から見ると水がないみたいに

底まではっきり見えるんです。

 

ひさしぶりに田舎のおばあちゃん家(実際にはいないんですけど…)に

行った時みたいなわくわく&ほっこり感。

今度はみそ煮も食べたいし、また違う季節に行ってみたくなりました。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 15:36
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満喫!岐阜県美術館 〜その2〜

土屋仁応さんの解説を聞きながらの作品鑑賞会のあとは

ナンヤローネSHOPで欲しかった土屋さんの作品集を購入して、

サインも頂いちゃいました。嬉しいな♪

いつかは作品を我が家に…と思いますが

今のところは作品集を見て余韻に浸ることにします。

ちなみに今回の展示作品の中でいちばん好きなのは、こちらの麒麟。

解説によると、すとんと天から降りてきた瞬間だそうです。

なんて美しい姿。神々しさすら感じます。

世の中が平和な時に現れるという麒麟。

実在しない動物を彫るのは難しいけれど、

「麒麟ってどんな姿なのかな」と考えられるというのが

『平和』ということなのかも、というお話も印象に残りました。

 

午後からはいよいよワークショップ。

「楠から生まれる幻想世界」というすごいタイトルですが

土屋さんの制作の際に出た楠の端材を使って

各自好きなものを彫って、着色をするという内容。

前から木彫りをやってみたかったのと

土屋さんの制作実演も行われるということで

いそいそと往復はがきを出して申し込みました。

先着30名ということで間に合うのかどうか心配でしたが

受付初日に届くようにハガキを出しておいて良かったー。

(その甲斐あって、わたしたちの名前は 参加者リストの一番上に!)

 

とはいえ、木彫りに関してはまったくの初心者。どきどき。

一人ひとつずつ端材を選んでスタンバイ。

なんとなく立体を彫るつもりでいたんですが

「今日はレリーフに挑戦してもらいます」と言われて

静かに動揺しつつ、とりあえず下書きをして彫り始めます。

作業が進むにつれて楠特有のいい香りが漂い始めて

あちこちから「いいにおい〜」との声が。

楠は思った以上に硬くて、繊維もねじれていて彫るのが大変!

わあ、むずかしいー。でも楽しい。

 

合間には和やかな雰囲気での制作実演も。

 

 

もう、この時点で土屋さんの作品だ!という感じ。

本当はもっと見ていたいところですが

2時間のワークショップでは、まったく気持ちにゆとりがありません。

 

時間内に着色まではいかないだろうなとは予想していましたが

(まったく幻想的じゃないですが)姉は大好きな鹿を

妹は、もこもこの羊を

なんとなーく形が見えてくるところまでは漕ぎつけました。

後日のんびりと仕上げていこうと思います。

 

終わった後には参加者全員での記念撮影もありましたが

本格的にノミを振るう方もいらしたし(カッコいい!)、

他の方の作品もとっても気になります。

どんな作品が生まれたんでしょう。

 

この後、再入場もOKということだったので

円空大賞展をもう一度じっくりと鑑賞しました。

あんなに硬い木を彫って、こんな作品を生み出すなんて…と

改めてその凄さに驚かされました。

 

もちろん所蔵品展も観ましたが

今回はじめて観た坂倉新平さんの作品を好きになりました。

岐阜出身の方なのに今まで知らなかったな。

そんな思いがけない出合いがあるのも所蔵品展の楽しみ。

地元に魅力的な美術館があるって嬉しいですね。

こんなふうに美術館を満喫した1日でした。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 21:48
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満喫!岐阜県美術館 〜その1〜

『第9回 円空大賞展』を開催中の岐阜県美術館

大好きな土屋仁応さんが円空賞を受賞されていて

今回は岐阜で作品を観ることができる、またとないチャンス!

行かないわけにはいきません。

昨年のジェイアール名古屋タカシマヤでの個展に続いての嬉しい展示です。

 

ちなみに、わたしが土屋さんの作品を知ったのは

小川洋子さんの『人質の朗読会』や

今村夏子さんの『こちらあみ子』の装丁で。

なので名前に聞き覚えがない方でも

作品を目にしたことがある方は多いのでは。

 

昨日はそんな土屋さんご本人による作品解説という

なんともスペシャルな機会!

今までに数え切れないほど訪れている場所ですが、

『円空大賞展』を観に行くのも、

作品鑑賞会に参加するのも今回がはじめてでした。

 

時間になって登場した土屋さんは、予想どおりの穏やかで優しそうな方。

簡単な生い立ちや、木彫を選ばれたきっかけなどもお聞きして

いよいよ、解説を聞きながらの作品鑑賞へ。

作品を観ているだけでは知りえない、

ご本人に聞かないとわからないエピソードがたくさん。

 

たとえば、この人魚。

いかにも木彫!という刃の跡を残したものではなくて

つるりと滑らかなものを彫りたかったそうです。

写真では伝わり切らないと思いますが、とっても綺麗な鱗!

この作品を彫った頃が紫陽花が綺麗な季節だったから

紫陽花をイメージした色なのだそう。

 

そして、鼻に皺を寄せた威嚇の表情の獅子。

長年いっしょに暮した犬が、病気で苦しんでいた時の表情を

獅子のイメージと融合させているそうです。

 

『ものごとの上下する様』をテーマにして作られた8の字のような龍や

 

日本では招き猫はあるけれど、キツネのように

神様のお使いのような存在には扱われない猫。

だからこそ、そんな存在として彫った金の猫。

 

お寺からの依頼で作られた、

やさしいお母さんのような表情の観音菩薩像など。

 

「こんな理由でこの材で彫ってます」なんてお話もあり、

美しい作品を間近で見られるだけじゃなく

それぞれが作られた背景にまで思いを巡らすことができました。

作品鑑賞会、どうして今まで参加したことがなかったんでしょう。

機会があれば、またほかの作家さんのお話も伺ってみたいです。

 

もちろん、会場にはほかの受賞作家の方の作品も。

個人的にかなり好きになったのがこちら。

庄司達さんの『空間の誘導・アーチno.10』。

通り過ぎないと次の展示が見られないので

鑑賞者は必ず通り過ぎることになる作品。

木材と布と糸だけで、こんなにも楽しめる作品になるなんて!

 

宮本勉さんの作品は、のびのびと作られた愛らしいものばかり。

 

すでにお気付きかもしれませんが

今回の『円空大賞展』では、なんと作品の撮影は自由!

(フラッシュは禁止です)

 

そして受賞作家の方の作品とともに、10体の円空仏も展示されています。

こどもの頃はまったく魅力を感じなかった円空仏ですが

最近では「あ、これは好きかも」と思えるものも。

今回の展示でも、いいなと思う円空仏がちらほら。

大賞を受賞されたエンリケ・オリベイラさんの迫力ある作品や

異界を細かく描き込んだ佐藤昌宏さんの作品など、

とにかく多様性に富んでいて、予想以上に見応えのある展示でした。

3月11日(日)までの開催なので、興味を持った方はどうぞお早めに〜。

 

おいしい『野菜のおやつ』やニッキ寒天の清味堂さんもすぐ近く!

(営業時間外でも自動販売機で買えますよ。どうぞ小銭をお忘れなく)

せっかくだから寄り道をおすすめします。

 

この後、ワークショップにも参加したので

ブログはその2に続きますよー。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 17:20
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『はなから さらさら きにならぬ』

この週末も寒かったですねー。

でも行きたいところがあったので

小雪がちらつく中、おでかけしてきました。

 

 

まずはこちらのロゴでもお馴染み、千代菊さんの蔵開きへ。

おいしいお酒の試飲に、この時だけのお得な販売コーナー、

さまざまな地元グルメにステージイベントなど

とにかく盛り沢山で、毎回たくさんの人で賑わっています。

 

でも、今回もわたしの一番のお目当てはsweet-jamさん。

珍しく何か月もお会いしておらず…

あのおいしいジャムも、しばらく味わえていなかったんです。

せっかくだから、蔵開きの定番の『甘酒ミルク』を買いたいなあと。

sweet-jamさんお得意のミルクジャムに

千代菊さんの酒粕を加えた、生姜香る甘酒ジャム。

これ、大好きなんです。無事に買えてよかったー♪

相変わらずお元気そうで、おしゃべりもできて良かったよかった。

大人気分(?)が高まっていたので、久々のラムレーズンも買いました。

ちなみに手前のちびっこは、試作品の『酒粕キャラメル』。

来年の蔵開きの際には商品化されている予定だそうです。

こちらもおいしいに決まっている組み合わせ。

商品化が待ち遠しいですね♪

 

毎年、この時季に蔵開きがあるので要チェックですよー。

(蔵開きイベントについてはこちら→  の

 千代菊さんのfacebookの方がわかりやすいです)

 

 

さてさて、大好物の甘酒もいただいて身体が温まったら

次に向かったのは一宮市三岸節子記念美術館

大好きなフジイフランソワさんの

『はなから さらさら きにならぬ』を観に行ってきました。

フランソワと名乗っていらっしゃいますが、実は日本人女性。

ぱっと見は伝統的な正統派の日本画。

でもよく見ると、遊び心に溢れた絵ばかり。

付喪神などの、この世の者ならざる者が描かれていたり、

鹿の角が巨木のようにのびて美しい桜を咲かせていたり、

おいしそうな和菓子かと思ったら

とても食べられそうにないものが葉に包まれていたり…

日本画ならではの良さや技法、素晴らしい画力に加えて

信じられないほどの遊び心がぎゅっと詰まっていて、

どの絵もとても魅力的なんです。

 

10年前にも豊田市美術館にフジイさんの展示を観に行ったんですが

さらに自由に、のびのびと楽しんで描かれているような印象。

きっとご本人も、とっても魅力的な方なんでしょうね。

いろんな決まり事など気にせずに、まさに『さらさら』描かれた感じ。

あの耳の大きな象や、かわいいコックさんが登場する絵もあるんですよ。

描かれている生き物たちも、なんだかとっても居心地が良さそう。

観覧料はたったの500円なのに、予想以上に多い63点もの展示作品を

間近でじっくりと観ることができて大満足♪

まったく見飽きることもなく、思わず2周してしまいました。

 

ちなみに、こちらの美術館、今までにも何度か訪れているんですが

残念ながら「せっかくいい展示なのに、買えるグッズがないよー」

ってこともたびたび。

それなのに今回は、出品作品のすべてを収録した図録↑や

ポストカードはもちろん、ハンカチやクリアファイル、

千代紙など、意外とグッズが充実!

 

しかも近くにある尾西 金蝶堂さんとのコラボ和菓子、

『ベロりんとん』まで登場しているんです。

まさに、この絵そのまま。歯と舌のある練り切りを初めて見ました。

再現性の高さもあって大人気のよう。すごい力の入れようです!

 

フライヤーと言葉だけでは、とても魅力が伝わらないと思いますが、

日本画好きな方にも、かわいいモノ好きな方にも、

キモカワ好きな方にもおすすめです。

考えや気持ちが凝り固まりそうな時に

呪文のように呟きたくなるようなタイトルもいいですよね。

もっともっと自由に生きていきたいものです。

 

3月4日まで開催されているので、

機会があれば、ぜひぜひ訪れてみてくださいね!

 

 

《追記》

 

妹に続いて、後日展示を観に行った姉ですが、件の『ベロりんとん』を

無事入手することが出来ました!

 

このキモカワなベロりんとんが・・・

 

こんなカラフルで怪しげな、本物の和菓子のきんとんに!!

本体は練り切り。ベロは生砂糖に寒天で艶を出して生々しい質感に。

歯はザラメを1個1個ピンセットで刺して並べてあるのです。

 

黒文字で切ったら、すごい叫び声を上げられそうで、

食べるのにちょっと躊躇しちゃいましたが、美味しく頂きました。

 

説明の紙も付けて貰えるのですが、裏側にはこんな遊び心も・・・。

どこから食べたかで分かる、性格診断が載っていましたよ。

 

ひとつだけ買ったベロりんとん。

ひと口欲しいという妹に、そのまま切ってあげるだけではつまらないので、

てっぺんのところを少し切り出して、ちびベロりんとんを作ってみました。

ベロを引き抜いて、小さく切り、歯も3本引っこ抜いて刺してみました。

文で読むと、すごく極悪非道な人みたいですね。怖い・・・。

 

なかなか上手く出来たので、妹の反応が楽しみです♪

author:スーベニイル, category:おでかけ, 20:14
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Merry Christmas ☆彡

メリークリスマス☆彡

まずはクリスマスらしい写真を。

今年も我が家のクリスマスケーキはDOLCI cafeさんのもの。

 

そして!まったくクリスマスらしくない内容になりますが、

昨日はこちらに行ってきました。

改装後初の平等院鳳凰堂。

やっぱり記憶の中の鳳凰堂とはかなり違います。

えーっと、前より赤くなりましたよね。

まだ見慣れないけれど、きっと、こちらが本来の色に近いんでしょうね。

屋根の鳳凰も、きらーんと誇らしげに輝いています。

屋根をよく見ると、鬼瓦ならぬ、龍瓦?面白い意匠ですね。

残念ながら池越しだとよく見えない

鳳凰堂の真ん中部分、阿弥陀如来さまがいらっしゃる部分も

せっかくなので拝観してきました。

かなり間近でご本尊などを見ることができましたよ。

壁に飾られた52体の雲に乗った飛天たち(=『雲中供養菩薩像』だそう)、

実は本物の半分がミュージアムに展示されているので

半分がレプリカなのだとか。

そんな説明を聞きつつ、平安時代に作られた建物の内部を

見学させてもらえます。足をついている床も平安時代のものだなんて!

少し待ち時間があるものの、もし行かれたら、こちらもぜひ。

(内部は撮影不可。拝観料とは別に300円が必要です)

ちなみに内部拝観は1回15分程、定員50人だそうですが

50人もいるとは思えないほどの皆さんのマナーの良さ!

事前注意のせいもあるかとは思いますが、

思わず静かに見入ってしまうなにかがあるのかもしれませんね。

夜間特別拝観で、ライトアップされた鳳凰堂やご本尊が

水面に映る姿もいつか見てみたいです。

 

敷地に入ってすぐの場所にあった『救世船乗観音』。

個人的にはかなり好みの観音様ですが、

お賽銭を…と10円玉を取り出そうとして

「そういえば、今ここにいるんだった!」と

思わず10円玉に描かれた平等院鳳凰堂を見つめてしまいました。

一万円札の鳳凰のことはだいぶ後で思い出しましたが。

 

ミュージアム鳳翔館では雲中供養菩薩像も間近で見られます。

ミュージアムショップも予想以上に充実していました。

雲中供養菩薩像のトランプにシュシュに写真集まで…。

とりあえず、こんな柄のクリアファイルと

鳳凰が格好いいお守りを購入。

 

宇治に来たら、おいしいお茶も飲まなくては。

平等院境内にある『茶房 藤花』さんで宇治玉露のセットを頂きました。

これは、あれです!お出汁みたいな味がする、ほんものの玉露。

同行人に一口もらった抹茶も、とってもクリーミーというか、エアリー。

なめらか〜な舌触りでおいしかったです。

100本立ての茶筅で丁寧に立てるとそうなるのだそう。

オリジナルのお菓子付き。

鳳凰をかたどったものと、左は蓮かな?と思ったら、

極楽浄土に咲く宝相華というお花だそうです。

スタイリッシュで、のんびりできる、素敵な空間でした。

 

平等院を出たら、宇治川を渡って宇治神社へ。

 

ウサギに所縁のある神社らしく、手水舎にもウサギ。

横に貼られていた『手水のつかいかた』説明が

昭和チックでかわいかったです。

 

こちらの神社では、道に迷っていた御祭神を

うさぎが振り返りつつ案内したという話が伝わっているそうで、

このみかえり兎をかたどったおみくじも売っているんです。

兎の道=うじ=宇治となったのだとも。

かわいいから、つい買っちゃいました。

 

このあと、すぐ近くにある宇治上神社へ。

宇治七名水のなか、唯一現存しているという『桐原水』で手を清めて

お参りしたのですが、ここにもまた、かわいいうさぎのおみくじが。

はい。かわいいから、つい買っちゃいました。水色のうさぎ。

おみくじ売り場にはほかにも

ギモーヴみたいな色のピンク、黄色、白のうさぎが並んでいて

ころんとしたシルエットも相まって、とっても愛らしかったです。

ちなみに、おみくじは底に貼ってあるシールをはがして

紐を引っ張って出すタイプ。

なんとなく、仲良くなれそうな二匹。

 

そうそう!クリスマスに欠かせない、骨付きの鶏モモ肉は

毎年、眦膕案邯そばの 若鶏専門店 鳥倉総本店さんで!

と決めている我が家ですが、再開発でどうなるのか不安だったんです。

が、近くに移転される予定だそうですよ。

あー良かった。

これで来年もおいしい鶏モモ肉が食べられます。

(クリスマス=おいしいものを食べる日の認識…)

それでは、みなさん、どうぞ良いクリスマスを♪

author:スーベニイル, category:おでかけ, 17:56
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虎と龍に会いに、芦雪展へ!

芸術の秋。

先日は、こんな展覧会へ行ってきました。

愛知県美術館で開催中の『長沢芦雪展』。

 

美術館へ行く前に、まずは地下2Fのナディッフ愛知へ。

芦雪展会期中のみ販売のトートを入手するためです。

品切れが続いたようですが、ようやく入荷したと聞いて・・・。

かわいい子犬トートは全部で3種類。

どれにしようか迷ってしまいましたが、横座りが愛らしいこの子に決定。

江戸時代の子犬は『びょ』と鳴いていたようです。(笑)

 

しっかりトートを入手した後に、いよいよ会場へ。

平日、開館ほどなくの時間でしたが、思いの外賑わっていました。

若い方に人気の展示らしいですが、この日は年配の方が多かったです。

 

初期から晩年まで順に観ていくと、画風の変化も楽しめたし、

芦雪の師匠 丸山応挙と、同じ題材の絵を並べたものも面白かったです。

孔雀と花々、美人画、鹿。

どの絵も、応挙のものは上品で、どこまでも美しい。

やっぱり素晴らしいなぁと感嘆するけど、ある意味優等生な絵で面白みは無い。

それに比べて、芦雪のものは、ちょっと癖が強くて、好き嫌いが分かれそうだけど

良くも悪くも印象に残る感じ。

他の絵も観て思ったのは、応挙は正統派の絵師だけど、

芦雪は大胆な構図やアイデアが光る、グラフィックデザイナー寄りなのだなぁと

いうこと。(もちろん、絵師としての力量もバッチリな上で!)

 

動物たちの、ほわほわとした毛並みや、表情の豊かさ、

枯れた葉のカサッとした感じ、柔らかな花びらの感触が伝わってくるような絵に

圧倒されました。

 

特に、目玉でもある、和歌山県無量寺の襖絵『虎図襖』、『龍図襖』の再現展示の

素晴らしさといったら!!

無量寺のしつらえそのままに、座った時の目線で鑑賞出来るのです。

しかも、ガラスケース越しでなく、至近距離で!

畳まであって、い草の良い香りに包まれながら、観たくて堪らなかった襖絵を堪能。

 

左手に虎図。

こちらに飛び掛かって来そうな大きな虎!

でも、その表情は、にゃんこの様で愛らしい。

しっぽの先もくるりとしています。

他に虎の絵もあって、そちらには猫感は全くなかったので、

襖絵の方は意図的にこう描かれたものだと分かります。

親しみやすさの演出なのでしょうか・・・。

 

右手には龍図。

鋭いカギ爪に、開かれた大きな口。

それでも、その眼はちょっととぼけた表情を見せています。

 

ちょうど中央に立ってみると、部屋の奥から2頭がうわっと

飛び出して来たみたいに感じます。

 

お隣の部屋、虎図の真裏には、『猫図』があります。

魚を取ろうとしてる猫が描かれているのですが、裏側の虎図の虎は、

実は狙われている水中の魚から見た猫なのでは?という説があるそうです。

 

龍図の裏には、『唐子遊図』があります。

こちらは、勉強せずに落書きしていたりする子供たちの

ほのぼのした様子が描かれています。

 

ちなみに、襖絵の画像はもちろん本物ではなく、

会場の外にあるフォトスポットで見られる再現ミニチュアです。

 

こんなにも大胆な絵があると思えば、ものすごくシンプルで美しい月の絵が

あったり、3.1cm四方にぎっしりと描かれた、小さな五百羅漢の絵も。

約4か月南紀に滞在した後に描かれた絵には、蘇鉄が描き込まれていたのも、

南紀らしさがあって面白かったです。

油絵のように、絵の具がこってりと厚盛された実験的な絵もありました。

 

人気だったのは、やはり仔犬の絵。

繰り返し描かれていて、何枚もの絵に登場しているのですが、

その絵の前では、みんな笑顔になっているのが印象的でした。

ある老夫婦も、「首、太いなぁ。ころっころやなぁ。」と夫が言えば、

妻が「あらあら、まぁ〜。」、そして同時に「かっわいいなぁ。」

「かわいいですねぇ。」。そんなお二人が可愛らしかったです。

 

大満足で会場を出ると、並んだグッズの数々。

クリアファイルと、チケットファイル、ポストカードを買ってしまいました。

可愛い虎ちゃん、龍くんを連れて帰れて嬉しい♪

 

今回、特製お干菓子付きの限定スペシャルチケットを買っていたので、

その引き換えも。

無量寺のある和歌山串本町にある老舗和菓子舗

「うすかわ饅頭 儀平」謹製です。

 

虎図の掛け紙の箱を開けると、中には芦雪の印章をかたどった和三盆が。

美味しいお茶を淹れて、少しずつ頂こうと思います。

あんな絵、こんな絵を思い出しながら・・・。

 

会場の外には、こんなフォトスポットもありましたよ。

この右手に、襖絵のミニチュア模型も置いてあります。

 

見応えたっぷりで、観に来て本当に良かったなぁとしみじみ。

それにもうひとつ、嬉しかったことが。

グッズを購入した時、レジの方が、かつてのお客さまだったのです!

声を掛けて頂いて、ちょっとだけお話出来ましたが、懐かしかったです。

 

良い1日でした!

author:スーベニイル, category:おでかけ, 15:51
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エルメスの手しごと展 〜その2〜

いよいよ最後のお部屋です。

 

次は、ネクタイ縫製の職人さん。

正方形のシルク地に、ネクタイ2本分がシルクスクリーンプリントされています。

これはロールで刷り上がったものを切った状態。

プリントされたネクタイ型に裁断する時には、数枚を重ねて

いっぺんにカットするのだそう。

 

普通のネクタイでは、裏地を全面に使っていますが、エルメスでは裏地は

大剣と小剣の先の方だけに使い、内側に3枚重ねにしたウールと綿の芯地を

張っています。

そうすると、ふんわりとしたボリューム感が出るそうです。

白っぽい芯地に比べて、ネクタイの生地がずいぶん大きめ。

一度折り込んで芯地を包むことで、少し重さが出て、ネクタイを締めた時に

程良い重さで下がるのだそう。

 

こちらの職人さんは、在宅で、ここからの手縫いの作業を担当されています。

芯地には、"N6"のスタンプがポンと捺されています。

(よく見ると画像の下の方に写った芯地に捺してあります。)

Nは、お宅のある地名のイニシャルです。

人の作り出すものなので、時には何か間違いのあることも・・・。

そうした時に、誰が担当したものなのかがすぐに分かるようになっているのです。

ただ、誰なのかを突き止めて罰するためでなく、一人で作業すると

いうこともあって、気づかずに間違いが癖になってしまうのを

防ぐためなのだそうです。

 

芯地を包み込んだら、1本の糸だけで縫い上げて行きます。

そうすることで、しなやかな使い心地になるそうです。

指定の長さちょうどに収まるように、台には目印の線が引かれていました。

少しづつネクタイの長さも調整しながら、仕上げて行きます。

 

 

いよいよ、エルメスといえば!のスカーフ、"カレ"の縁かがり職人さんです。

色とりどりのカレ。

この最後の仕上げが、この職人さんの仕事。

 

台の上に裏側を上にして張ったスカーフの端を、くるくるっと巻き込んでから、

シルク糸を使って、だいたい1cmくらいの間隔で巻き縫いして行きます。

縫い目が表に出ないように、巻いた縁がつぶれないようにふんわりと。

最初の玉止めはせず、最後も玉を作らずそのまま針を抜いて、

布端に巻き込んでしまいます。

新しく糸を足すときにも、ほどけないように数針分同じところを

縫ってから縫い進めます。

そうすると、スカーフの端のどこを触っても、玉止めのゴロっとした感触が

しないからなのだそう。

そんなささいなところにも拘りが感じられます。

ちなみに、1枚のスカーフの縁をかがるのには、45分程かかるそうです。

 

一番最後の仕上げは、角の処理。

伸びやすい綾織の生地なので、きちんと90度に仕上げるのは難しいのだとか。

角の嵩張る生地は、チョキンとハサミで切り落とします。

角は巻いた後、針でこすってシャープに。

美しく仕上がっています!

 

 

そんなスカーフをプリントするのに欠かせないのが、

シルクスクリーン製版の職人さん。

大きなタブレットを使って、デザインデータを色別に分解します。

 

デジタルだからといって、簡単に分けられる訳ではなく、

タッチペンで、細い輪郭線をトレースしたり、濃淡やぼかしなどの効果も

付け加えて行きます。

 

例えば、このカラフルなデザイン、一体何色使われているのでしょうか?

ずいぶん多そうです。

シルクスクリーンの版は、1色につき1版作ります。

だから、30色使われたデザインなら、30色分の版に分ける作業が必要になります。

 

 

版が作られたら、シルクスクリーンプリント職人さんの出番。

真っ白なシルク地を台に張って、フレームに張られたメッシュ状の版を乗せます。

1色目のインクを端に乗せて、ゴム製のスキージーで刷り込みます。

インクは、版のメッシュを通ってシルク地にプリントされます。

それが終わったら、また次の版とインクを使って・・・と同じ作業を

デザインに使われた色数の分だけ繰り返して行きます。

 

たくさんのインクの容器が並んだ棚。

なんだか職人さんがバーテンダーに見えて来てしまいました。(笑)

"人を酔わせる"という意味では、共通しているのかも!?

 

KITTEの会場は、これでおしまい。

一流の職人さんの仕事が目の前で見られて、質問にも答えてもらえるし、

運が良ければいくつかは体験もさせてもらえます。

いつまで眺めていても飽きないので、時間さえあれば1日中見ていたい!

本当に入場料無料でいいの?と思うくらい、贅沢な時間でした。

 

それに、職人さんもスタッフの方々も皆、素敵にカレを巻いているのが

印象的でした。

しかも、誰一人として同じ巻き方の方が居ないのです。

それぞれがさり気なく巻きこなしている姿を見ていたら、

自分もカレが欲しくなってしまいました。

 

興奮さめやらぬ気持ちで、このままジェイアール名古屋タカシマヤ3Fの

エルメスのお店へ!

もう、何かしら買って帰りたい!!というのもやまやまですが、

残念ながらそんなご身分ではありません。

名古屋会場では、タカシマヤのエルメスで「サンルイ ペーパーウェイト展

2017」を開催中。

こちらで、クリスタル職人さんの仕事を360°VR映像で見られるのです。

勇気を出して、ラグジュアリーな空間へ足を踏み入れてみると、

お店の右奥に、美しいガラスのペーパーウェイトが並んでいました。

直径10冂の球体の中に、細かな花びらが重なり合う花が咲いていたり、

ビーズを敷き詰めたようなカラフルな世界が広がっていたりと、

眺めていると眩暈を起こしそうな細工の数々・・・。

すると、スタッフの方がVRの案内をしてくださいました。

椅子に座ると、エルメスのオレンジの紙箱から取り出されたのは、

VRに皮脂が付かないように、目元に着けるマスク!

横長に穴が空いたそれを目にあててから、VRのマシーンをつけます。

広い工房の中で、職人たちの働く様子が、まるでそこに居るかのように

感じられました。

吹き竿の先に溶けたガラスを巻き取る作業、竿に息を吹き込みながら回して

ガラスを膨らませる作業など、それぞれの作業を専門の職人さんが

分担しているそうです。

 

 

見応えたっぷりの今回の展覧会でしたが、日本での開催は

「手仕事やモノ作りについてあらゆる観点で理解の深い国だから」という

理由なのだとか。

なんて嬉しいコメントなのでしょう!

 

とにかく、まだ見に行っていない方は是非!!

エルメスファンでなくても、モノ作りに興味のある方は存分に楽しめますよ。

 

 

そういえば、夏の終わりに「ツイリー ドゥ エルメス」という新しい

フレグランスが発表されたのですが、タカシマヤではコスメフロアを

通る人々に、香りを吹きかけたあるものを配っていました。

普通なら、ムエットやリーフレットだと思いますが、

エルメスでは、ロゴ入りのあの茶色いリボンだったのです!

エルメス、とことんお洒落だなぁと感心していたところに、今回の手しごと展。

すっかりエルメスにハートを掴まれてしまいました。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 15:26
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エルメスの手しごと展 〜その1〜

とっても楽しみにしていた、エルメスの手しごと展を観に行って来ました。

 

3月に東京 表参道で開催され、大好評だった展示が、ついに名古屋へ!

フランスのアトリエから11人の職人さんたちがやって来て、

その仕事ぶりが目の前で見られるという、貴重な機会。

どうして行かずいられましょうか!!

 

会場は名古屋駅直結のKITTE名古屋 3F。

2F通路から大きなポスターがズラリと貼られていて、わくわくドキドキ・・・。

 

入り口では、リーフレットと、ちびっ子の見学用に作られた

首から下げられる紐つきのかわいい冊子がもらえます。

さらに、『エルメスの世界』という豪華な冊子まで!

 

会場を入ってすぐに観られるのは、石留め職人さんの仕事。

隙間なくダイヤモンドで埋め尽くされた、馬頭のデザインのブレスレットに

小さな小さなダイヤを留めていく作業。

なんと、カットやサイズの違うダイヤが2,500粒以上使われるそうです!

 

これは別の宝飾品ですが、こんな風に宝石をひとつづつ置いていくための

穴が無数に空いています。

こんな小さな穴にどうやって宝石を置いていくのかというと、

キリのように先の細いピンセットに唾を付けて、石をくっつけてつまむのだそう。

石を置いたら、針状の道具で土台の爪を起こし、石の上に被せて固定します。

1時間で留められるのは、だいたい10個程だそうです。

想像しただけで気が遠くなりますね。

 

とても細かい作業のため、たびたび顕微鏡を使うそうです。

見学者も、代わる代わる覗かせてもらえました。

細かい!それにライトが当たると宝石が眩すぎて、文字通り目が眩みます。

すぐに目が疲れてしまいそう・・・それに、とても根気が要る作業。

ずっとこんな作業が続けられるなんて凄いです。

 

 

次は、時計職人さん。またまた細かい作業です。

シンプルなもので100個、複雑なものだと1,000個以上のパーツが

使われているそうです。

複雑な仕掛けの腕時計は、やっぱりその分厚みがありました。

 

台の上には、小さなパーツや、いろいろな形のビスを留めるためのドライバーが

何本も並んでいます。

持ち手のところが色分けされていて、どの種類のドライバーなのかが

すぐに見分けられるようになっています。

 

仕事を始めたばかりの頃は、肩に力が入って疲れやすかったけれど、

慣れるにしたがって余分な力をかけずに作業出来るようになり、

楽に仕事が出来るようになったのだとか。

細かい作業には、単眼レンズを使うようです。

レンズに、カチューシャみたいなC型の支えが付いたもので、

額にはめて固定します。

片目をギュッと閉じて見たりはせず、レンズの無い方の目は開けたまま。

レンズを付けた方の目と交互に手元を覗くそうです。

 

 

今度は、磁器絵付け職人さん。

陶器のタイルの上で、パレットナイフを使い、顔料を潰したり、

溶剤に溶かして混ぜ合わせたりします。

滑らかさが均一になったら、筆を使って絵付けをして行きます。

小指を支えにして慎重に!

 

塗り終えたところや、色を入れない部分は、専用のニスを塗ってカバーします。

これは後で剥がすことが出来るそうです。

 

この豹なんて、お腹の部分のふわふわっとした毛並みの感じがよく出ています。

これも全部手描きなのですね!

 

 

2つ目のお部屋の1番手は、手袋職人さん。

色鮮やかに染められた革がズラリと並べられています。

とっても柔らかそう!

 

その柔らかさを出すためにも重要な作業が"デペサージュ"。

スポンジで革を湿らせてから、手やヘラを使って一定方向に伸ばして行きます。

手袋の場合は、手首から指先の縦方向に伸ばしきっておいて、使っているうちに

伸びて型崩れすることのないようにしているのだとか。

手の幅の横方向は、手の動きに合わせてストレッチが効くくらいの伸ばし具合。

革がだんだん薄く、滑らかに伸ばされて行く様子は、確かに説明通り

パイ生地みたいでした。(笑)

伸ばすほどに艶が出て、しなやかになって行きます。

よく良い手袋は、「肌に吸い付くようだ」とか「肌そのものだ」と言いますが

こういった作業があってこそなのですね!

 

この後、手袋のすべてのパーツが収まる大きさに切り揃え、

"鉄の手"と呼ばれる抜型を使って裁断されます。

 

 

お次は、エルメスファン垂涎の皮革職人さん。

台の上には、組み立て途中の、エルメスオレンジのバーキンが横たわっています。

 

蜜蝋で滑りを良くした麻糸の両端に針をセットしたら、

両足の間に挟んだ台で革を固定して縫って行きます。

革通しを使って糸を通す穴を空けたら、両面からひと針ずつ糸を交差させる

"サドルステッチ"です。

もちろん、馬の鞍を縫うのもこのステッチ。

 

 

ということで、続いて、鞍職人さんです。

美しく、しかも馬と乗り手の体型にぴったりとフィットする鞍が

バッグと同じく、手縫いで作られて行きます。

パーツは出来る限り軽量になるよう、工夫されています。

 

強度の高いサドルステッチですが、使い続けているうちに糸の一部が

擦り切れてしまうことがあっても、糸が交差するように縫われているため

縫い目がほどけることは無いそうです。

 

もともとは馬具工房として始まったエルメス。

現在も変わらず、伝統的な製法で鞍が作られ続けていることに驚かされます。

 

 

 

まだまだ見所たっぷり!

〜その2〜に続きます。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 15:19
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