RSS | ATOM | SEARCH
みんな大好き♪OSAMUさん

『原田治展 「かわいい」の発見』を観に

清須市はるひ美術館に行ってきました。

入り口にはさっそく、見覚えのある女の子が!

 

カルビーのポテトチップスのパッケージに描かれたポテト君、

崎陽軒のひょうちゃんやECCジュニアにミスドなど

『OSAMU GOODS』の生みの親である

原田治さんのお名前は知らなくても

そのお仕事を目にしたことがある方はきっと多いはず。

ミスドで買い物してスクラッチカードを削り、

ポイントを集めてはグッズと交換してた学生時代も懐かしいです。

あれは…「サンフランシスコのチャイナタウンの飲茶♪」の頃。

 

などと、いろんなことを思い出しつつ鑑賞。

見覚えのある表紙やモノを見つけられたのも嬉しかったです。

 

とはいえ、懐かしいものだけじゃなく

初めて目にするお仕事もとても多くて新鮮でした。

いろんな原画を見てると、改めて「なんて絵が上手い人なんだ!」と。

素人でもわかるほどの線へのこだわりや仕事上の指示書き。

シンプルな絵だからこそ、細部まできっちりと。

なんというか、職人のようなプライドを感じました。

 

イラストのタッチも思っていた以上にさまざまだし、

ペーター佐藤さんともよく一緒にお仕事をされていたようです。

おふたりともミスドのお仕事を担当されているのも凄いですよね。

安西水丸、原田治、秋山育、ペーター佐藤のイラスト入りという

贅沢な手ぬぐいも!記念品だそうです。

復刻版とか出たら欲しい…マチスっぽい女体、素敵だなあ。

 

こんな立体作品も。とっても好き。

 

こんなフォトジェニックなネオン管コーナーも。

撮影OKの展示がとても多かったです。

 

原田さんは小村雪岱(せったい)もお好きだったそうで。

少し前に『小村雪岱スタイル』展で観た本が

私物として展示されていました。なんだか不思議な感じ。

アトリエの写真も展示されていましたが

細部までこだわっているのがわかる、とても素敵な空間でした。

そこから生まれるお仕事、もっともっと拝見したかったです。

 

美術館の2階のスペースには、ウェルカムバスケットコーナー。

こんなふうに梱包されるなんて羨ましい!

引っ越すことがあったらぜひ利用したいです。

 

OSAMU GOODSが大充実していたミュージアムショップでは

自分に落ち着くように言い聞かせながら、かなり厳選してグッズを購入。

マルマンのスケッチブックやクッキー缶は我慢できないかわいさ!

でも、よくこれで我慢できたものです…

 

暑い日だったのでロイヤルホストでパフェを。

この時食べたのはフレッシュメロンのブリュレパフェ。

フレッシュなメロンとクリームブリュレはもちろんのこと、

ピーカンナッツやメロンのソルベやゼリーにアイス…

とにかくすべてのバランスがよくって大満足♪

またいつか、岐阜にロイヤルホストが戻ってきますように。

 

『原田治展 「かわいい」の発見』の会期は8月30日(日)まで。

私が行った8月はじめ頃はゆったりと鑑賞できましたが

最近はかなり混雑していて、入場制限もあるようです。

開館は19時までなので、夕方に行かれる方がいいのかも。

どうぞ暑さ対策もしっかりとして、おでかけくださいね。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 20:28
comments(6), -, - -
蝶とルート・ブリュックの軌跡

開幕が延期されて、開催されるかどうか心配していた

『ルート・ブリュック 蝶の軌跡』展。

早めに予約をして岐阜県現代陶芸美術館に行ってきました。

要予約、マスク着用、手指を消毒してからの入場…

とはいえ、久しぶりの美術館に来られてとにかく嬉しい!

 

ルート・ブリュックは、ムーミンマグなどで有名な

あのフィンランドの名窯アラビアで

セラミック・アーティストとして活躍した女性。

最初に展示されているのはルート・ブリュックの作品を使って

アーティストでもある長女が制作したインスタレーション。

日本バージョンということで茶箱の上に並んだタイルたち。

わかりにくいと思いますが「これもタイル?」って感じで

タイルに対して抱いていた概念がかるーく崩されていきます。

いろんな色、形、凹凸、細かく模様が描き込まれたものも。

なんて自由!入り口の時点でもう、わくわくします。

 

撮影OKな作品もかなり多かったです。

フライヤーでおなじみ、この『ライオンに化けたロバ』も。

よく見ると、おなかにはロバ!

けっして技法などに詳しいわけではない素人ながら、

今までこんな陶の作品見たことない!

とにかく楽しんで作ったのが伝わってくるようで

観ているだけで楽しくなってきます。

 

こちらはパーテーションとしても使われていたそう。

裏側はこんな↓

感じ。どこから見ても素敵な蜂の巣型。

ちらりと後ろに移っているテキスタイルもルート・ブリュックデザイン!

なんて多才な人なんでしょう。

 

ルート・ブリュックのお父さんが蝶の研究者だったこと、

フィンランドでは戦後の自由の象徴だったこともあって

会場の壁の一角には、たくさんの蝶が羽ばたいていました。

 

こちらは陶でできた街。

細かいパーツが組み合わさっていて見飽きません。

 

『春の雲』。どうやら、お天気雨のよう。

ルート・ブリュックが60代半ばの時の作品だそう。

この雨の表現!まるでレゴみたいです。

ルート・ブリュックを含め

さまざまなアーティストが、年を重ね、経験を重ねるにつれて、

色や表現がシンプルになっていくのは興味深いですね。

 

今回の展示、『蝶の軌跡』というタイトルがついていますが

展示はそのまま『ルート・ブリュックの軌跡』だったんだなあと。

どの時代の作品もそれぞれの良さがあって

わたしはどれも、とても好きになりました。

ちゃんと観ることができて本当に良かったです。

 

当初の予定よりも会期が延長されて8月16日(日)まで。

入場制限されている分、ゆったりと観れるし、

好きな作品の写真も撮りやすかったです。

でも行けないなって方や、予習や復習をしたい方!

近々『蝶のはばたき』という企画で

『ルート・ブリュック タッチ・オブ・バタフライ』という

50分ものドキュメンタリー映像や

『鹿児島睦さんと一緒にブリュック展を見よう!』という映像が

公式サイトで公開されるそうですよ。詳しくはこちら→ 

こちらも楽しみです♪

 

あちこちでコースター型のフライヤーも配られているよう。

ラッキーなことに、美術館の窓口でもまだ頂けました。

 

鑑賞後は、久しぶりにレヴェリエさんへ。

いつもながらデザート(ちなみにパイナップルタルト)まで

しっかりおいしくて大満足。

久しぶりの、とてもしあわせな一日でした。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 19:19
comments(0), -, - -
はじめまして、雪岱さん

楽しみにしていた『小村雪岱(せったい)スタイル』展を

観に岐阜県現代陶芸美術館へ。

 

あいにく敷地内のあちこちが工事中でしたが

こちらの美術館の長いエントランスも好き。

焼き物のまちらしく、天井に埋め込まれているのは

いろいろな陶の欠片たち。

「織部かな」「志野っぽい」みたいなものから

「なにかわかんないけど好き」なものまで。

何度見ても見飽きないし、展示前のわくわく感が高まる場所。

他の人の迷惑にならないよう気を付けつつ

ちょいちょい見上げながら歩いていきます。

 

エスカレーターを降りて、ミュージアムショップも見つつ

さてさてやっと展示室の入り口に到着。

大正から昭和初期にかけて、挿絵、装丁、舞台美術などの世界で

活躍した小村雪岱。

随分と前に、たぶん芸術新潮の特集で見てひとめ惚れ。

でも実物を見るのは今回がはじめて!

だからこそ予想以上に見応えのある展示を楽しめました。

端正な絵と独特の『間』というか、空間の捉え方が好きなのかも。

わがままを言えば、ぜひ!グッズで手ぬぐいを作ってほしかったです。

 

『昭和の鈴木春信』と呼ばれていたそうですが

過ぎ去りし時代の美しさや粋を表現していたからこそ

当時の人々に人気があったのかもしれませんね。

近年、春信とともに再評価の機運が高まっているのだとか。

春信も雪岱も好きな(でもそんなに似ていないと思う)私としては

今後いろいろな作品を見られる機会が増えそうで嬉しい限り。

 

 

丁寧な解説付きで、雪岱以外の作品もいろいろ展示されていました。

同時代に活躍し、交流のあった人では

美人画で有名な鏑木清方は随筆家としても活躍していたとか

憧れの泉鏡花にはじめて会った時の

「男でもこんな美しいひとがあるのかと思った」なんて言葉も。

 

「江戸の粋」から「東京モダン」への系譜を示す展示ということで

素晴らしく美しい工芸作品もいろいろ。

現代の作家の方がインスパイアされて作ったものも

「そういう解釈かあ」と興味深かったです。

 

会期は2月16日(日)まで。

明日の夕方は展示室での写真撮影ができるそうですよ!羨ましいな〜。

 

ちょうどやってた『浮世絵版画の重ね摺り体験』にも挑戦!

『ビードロを吹く女』、なかなかいい感じに摺れました。

版が木版じゃなく樹脂製なのにも時代の移り変わりを感じたり。

 

4月下旬から始まる『ルート・ブリュック展』を観にまた

この美術館を訪れる予定です。こちらも今からとっても楽しみ♪

author:スーベニイル, category:おでかけ, 21:32
comments(4), -, - -
耳を澄ませば

先日、関に行ってきました!

お目当てはこちら↓

関市篠田桃紅美術空間で

大好きな三輪乙彦さんと祐子さんの父娘二人展、

『耳を澄ます 美術と人と呼吸』が開催中なのです。

 

彫刻家の乙彦さんと画家で造形作家の祐子さんの作品。

今まで別々にしか作品を拝見したことがなかったのですが

『耳を澄ます』というタイトルにふさわしく

なるほどお互いの作品がやさしく響きあって、共鳴しているような感じ。

おそらくそれは親子ならではの共鳴なのでしょう。

親子でこんな展示ができるなんて、なんて素敵!

ますますファンになってしまいました。

こちらの展示は来週18日(水)まで。

機会があればぜひ、あの心地いい空間を体験してほしいです。

 

篠田桃紅美術空間があるのは、なんと関市役所北庁舎の7階。

窓からは関のまちが見えます。

市役所内にこんな素敵なスペースがあるなんて羨ましい限り。

 

大連生まれ、東京育ちの桃紅さんですが、お父様が岐阜出身のよう。

企画展開催中のため、桃紅さんの作品展示はされていませんでしたが

「墨を連想させる、美しく濃いと書く、美濃の地名が好き」

という意の文章など、岐阜への思いや思い出が綴られた文章があって

岐阜の人間としては、やはり嬉しくなったのでした。

 

篠田桃紅さんといえば、御年106歳の今も現役でご活躍中の墨象家。

墨象(ぼくしょう)=水墨の抽象画だそうですよ。

この機会に桃紅さんの作品も見たかったので岐阜現代美術館へ。

なんておしゃれな美術館!

スロープを上がった、美術館の2階が入り口になっています。

実はこちら、鍋屋バイテックという会社の敷地内にある

入場料無料の美術館なんです。

前面には水をたたえた池が配されているので

館内で鑑賞中もゆらゆらと水面の光と影が動いているのを感じます。

おしゃれなだけじゃなく、居心地までいいのです。

 

こちらでは19日(木)まで

桃紅さんのリトグラフと音楽をテーマにした企画展を開催中。

共通のテーマを持ったリトグラフと音楽を一緒に楽しめるよう、

会場のあちこちでヘッドフォンを使って

音楽が聴けるようになっていました。

こちらのテーマも『共鳴』。

三輪さん父娘の作品とも響きあって、繋がっているような。

それにしても、作品の力強さと若々しさ。凄いです。

 

桃紅さんの作品が気になるなあという方、

今月の26日(木)からは、JR名古屋タカシマヤで

『篠田桃紅』展が始まりますよ。

こちらではリトグラフ以外の作品も観られるようです。

 

そして!せっかく関に来たからには食べたくなって、こちらへ。

ぱっかーん。いやはや、いい景色!

いまさら私が言うまでもないでしょうが

外はカリッと香ばしく、中はふんわり。ああ、おいしい♪

もちろん、赤味噌の辛子味噌で食べる鯉の洗いもはずせません。

 

そして岐阜現代美術館で「この芳翠の浦島はよく知ってる…」と

思わず手に取ったフライヤー。

そうでした!われらが県美、岐阜県美術館が長いお休みを終えて

11月にリニューアルオープンしたのでした。

しかも12月22日(日)までは、全館無料開放中ですよ!

…というわけで、別の日に行ってきました。

 

20日(金)まで開催中の『ETERNAL IDOL』展は

とにかく見応えたっぷり!

ルドンはもちろん、ゴーギャンや芳翠、フジタ、青邨も観られます。

岐阜ゆかりの守一や加藤栄三、土屋禮一、そして桃紅さんに

もちろん日比野館長の絵も。

格好いいパンフレット(こちらも無料)からも気合を感じます。

しかもほとんどの作品が岐阜県美術館の所蔵品。

地元の美術館がさまざまな素晴らしい作品を所蔵しているのは

なんとも誇らしく、嬉しいことですね。

 

ほかの企画展も開催中なので、ぜひお時間のある時に

じっくりと観にいかれるのをお勧めします。

無料期間中なので、何回かに分けて観に行ってもいいのかも。

来年の2月からの『アーティスト・イン・ミュージアム』では

なんと前述の三輪祐子さんの公開制作と作品の展示が!

今から楽しみで仕方がありません。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 19:48
comments(0), trackbacks(0), - -
黄金の!

早々に前売りを買っておいたのにも関わらずまだ行けていなかった

豊田市美術館で開催中の『クリムト展 ウィーンと日本1900』。

始まったばかりだと混んでいそうだし

会期が長いし…とのんびりしていたら、会期も残りわずかに。

先日やっと観に行ってきました。

今回、クリムトといえば誰もが思い浮かべるであろう『接吻』は

展示されていないものの、日本初公開の『女の三世代』や

原寸大の『ベートーヴェン・フリーズ』の複製壁画も観られます。

 

この『ベートーヴェン・フリーズ』、黄金の甲冑をまとった騎士が

敵に立ち向かい、楽園に辿り着くまでの旅路を描いたもの。

ベートーヴェンの交響曲第9番(=日本ではおなじみの第九)に

着想を得た作品で全長34メートルを超える大作はまさに圧巻。

天使たちの合唱と男女の接吻のラストシーンでは

私の脳内で勝手に『歓喜の歌』が再生されていました。

見上げながら鑑賞するので、人が多くてもじっくり見られます。

 

会場では『ベートーヴェン・フリーズ』のすぐ横に

この主人公の『黄金の騎士』が描かれた

『人生は戦いなり(黄金の騎士)』が展示されています。

今回、結構な人に囲まれて鑑賞されていましたが

この作品、実は愛知県美術館では常設展などでもお馴染みの作品。

 

今までに何度もじっくり見ていたあの絵が、こんなところに!

もちろんクリムトの作品であることは知っていましたが

「ちょっとあなた!実はそんなに有名な人だったんですか!」という感じ。

しかも『ベートーヴェン・フリーズ』では

彼、兜をはずして素顔を見せているんです。

思いがけないところで知り合いにあったような、

普段、見慣れたあの人の知らない一面を見たような…

なんとも不思議な気持ちになりました。

 

クリムト自身の作品の展示数は25点ほどですが

クリムトがデザインして金工師の弟が手掛けた額縁も美しかったし、

クリムトが影響を受けた日本の美術品の展示も興味深かったです。

作品にどことなく『日本』的なものを感じるからこそ

日本人はこんなにクリムトに惹かれるのかもしれませんね。

 

ノートにTシャツ、金平糖など、グッズもかなり充実していましたよ。

こちらは、ピンバッジのガチャで出たもの。

おそらく件の騎士の兜(マニアック!)と

『ベートーヴェン・フリーズ』の中で飛んでるひと。

 

会場内は撮影禁止ですが、こんなフォトスポットも。

このフォトスポット近くには

常設のミュージアムショップもありますよ。

 

 

いつ来ても、どこを見ても美しいなあと感じる豊田市美術館。

美術館は谷口吉生設計、庭園はピーター・ウォーカーによるものだそう。

 

お時間があれば、高橋節郎館にもぜひ!

今見ても新しく感じるものばかりで制作年を見ては驚かされてしまいます。

きっと漆芸のイメージが、がらりと変わりますよ。

 

 

暑い日だったのもあって、からだに良さそうなクラフトコーラを。

炭酸が苦手な私でも大丈夫な微炭酸でした。

 

クリムト展は10月14日(月・祝)まで。

気になっている方はお早めにどうぞ。

当日券売り場は混雑するようなので

チケットはコンビニなどで買ってから行くのがおすすめです。

でも明日は月曜だから休館日ですよー。

 

そして豊田に行ったら寄りたくなっちゃうタニサラ

今回もプーニンパッポンカレーのセットを。

ソフトシェルクラブとたまごがおいしいんです。

駅近くで席数が多くてランチが15時までなのもありがたいお店。

今度こそ違うものも食べてみようと思ってます。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 16:03
comments(0), trackbacks(0), - -
金魚のまちへ

先日、刈谷市美術館へ行った際に知ったイベント、

『やとみ金魚アクアリウム&深堀隆介展 2018』を観に

金魚のまち、弥冨へ行ってきました。

 

こちらのイベント、市民文化祭や商工会のにぎわいまつりといった

地元イベントの一部として行われていたようで

深堀さんのトークショーもあるのにも関わらず

なんと、すべて入場無料という太っ腹企画。

 

まずは予想よりも大きめの金魚たちに驚かされましたが

 

球体の水槽だー。中心の金魚、カメラ目線では?

趣向を凝らした照明で、会場内はなんだか不思議な雰囲気。

 

 

床にも金魚の影がゆらゆら。

はじめて見たオレンジと黒の金魚、かっこいいー。

 

深堀さんの作品は撮影不可でしたが

先日の刈谷市美術館には並んでいなかった新作ばかり!

しかも、この後にアメリカに送られるので

日本で観ることができる機会はこのイベント期間中のみだったそう。

もちろん数は少なめだったものの

美術館での展示よりも近くでじっくり観られて大満足でした。

 

トークショーでは、刈谷市美術館での展示作品についての解説も。

「実はあの作品にはこういう意味があって」とか

「あの箪笥は義理の母の嫁入り道具だったんですが」とか

そうだったんだ!と思うことがいろいろ。

興味深いお話ばかりで、もっともっと聞いていたかったです。

 

トークショー後の金魚クイズも盛り上がりましたが、

副市長や金魚組合の方がしっかりと正解されている姿は

さすが金魚のまち!という感じで、ちょっと格好良かったです。

 

会場の弥冨市総合社会教育センターのお隣には

愛知県埋蔵文化財調査センターという施設がありました。

愛知県内の発掘調査や資料の管理などをここで行っているようです。

秋の特別公開中だったので待ち時間に行ってみました。

現在の清須市から名古屋市西区にまたがる朝日遺跡は

弥生時代の巨大な集落跡。

出土品は国指定重要文化財だそうです。知らなかったー。

ロビーには、朝日遺跡から出土したものを復元した銅鐸。

自由に打って鳴らせます。

出土した土器の欠片の拓本を採らせてもらえて

しおりにしてもらえるワークショップにも参加しちゃいました。

弥生時代の技術でこんなものまで!など、展示もなかなか楽しめましたよ。

 

そして弥冨まで来たからには、ここに行かなくちゃ。

金魚もなかが有名な大橋屋さんです。

レトロかわいい看板も撮らせていただきました。

持って帰る間ずっと香ばしい香りがしていた

かわいい金魚もなかのご紹介はまた後日!

 

ちなみに、弥冨市内の金魚スイーツを出しているお店を巡ると

深堀さんの金魚イラストの『やとみ恋守り』がもらえる

スタンプラリーも開催中だそうですよ。

大橋屋さんも参加されているし、いろんなお店を巡るのも楽しそうですね。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 18:44
comments(0), trackbacks(0), - -
『平成しんちう屋』へ

先日行ってきた場所はこんなところ。

金魚屋さん?それとも夜店?

いえいえ、実はここは美術館。

とはいえ半分は正解かもしれません。

 

写真は先週末まで刈谷市美術館で開催されていた

『金魚絵師 深堀隆介展 平成しんちう屋』のなかの

『平成しんちう屋』というインスタレーション。

しんちう屋とは江戸時代に不忍池近くに店を構えていたとされる

日本最古とされる金魚屋の名だそう。

『そのしんちう屋が現代にあったら?』というイメージで

深堀さんのさまざまな作品が一度に見られる作品になっています。

 

会場の薄暗さや、ぶくぶくという効果音もあいまって

たくさんの金魚が泳いでいるような錯覚さえ覚えますが

本物の金魚は一匹もいなくて、すべてアクリル絵の具で描かれたもの。

そのリアルさに思わず誰もが見入ってしまいます。

 

中身が金魚じゃないものもいろいろ。気になります。

すごく見られてる…

思わず「この袋くださいな」なんて言いたくなります。

 

 

木彫りの熊が咥えているのも金魚だ!

 

写真を撮れるエリアは全体の展示のほんの一部ですが

凄さは十分に伝わるのではないでしょうか。

 

制作風景の映像によると、流し込んだ樹脂に金魚(身体の一部)を描く

→固まる→流し込んだ樹脂に金魚(鱗)を描く…といった作業の繰り返し。

何層もそういった作業を繰り返すことで、リアルな金魚が出現します。

 

展示作品を見ていくと、初期の頃は平面的だった金魚たちが

ある年代の頃になると劇的に立体的に!

どこにでも金魚を描けてしまうからこそ、

ウォーキング中に拾った空き缶の上や、安土城のプラモデルの中、

ニトリの食器の中や、人間国宝作の木桶の中にまで現れる金魚たち。

愉快なような、いっそ神々しいような。

 

絵は平面に描かれるけれど、作品は立体。

それではこれは絵画作品なのか立体作品なのか?という問いかけもあり

美しいだけじゃないなにかも作品にはこめられているようです。

作品には金魚だけじゃなく、金魚のフンまで描かれていたり。

 

ライブペイントで描かれた屏風も展示されていました。

ひらひらの尻尾も勢いがありますね!

 

 

会場のあちこちにいろんな金魚。

茶室でのお菓子も金魚モチーフのものでした。

 

そしてやっぱり、金魚といえば弥冨!ですよね。

こんなポスターも貼られていました。ふむふむ。

 

ちなみに深堀さん、名古屋出身だそうですよ。

そんなご縁もあるからでしょうか、

今週末には弥冨でも作品展示やトークショーがあるようです。

気になる方はこの機会にぜひ!

わたしも金魚最中を買いに弥冨に行きたいです。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 19:03
comments(0), trackbacks(0), - -
お寺で楽しむアート

画家の奥村晃史さんと彫刻家の望月鮎佳さんとの二人展、

9日間だけの絵画と彫刻の動物園『純情動物園』(詳しくはこちら)が

開催中と聞いて、大門町の上宮寺に行ってきました。

 

周辺にはお寺が多い地域ですが、幟とポスターを発見!

お寺での展示ってどんな感じかな?と思ってたんですが

門をくぐる前から動物たちが見えてます。気になるー!

上宮寺は大イチョウが有名なそうですが

その脇には大きな馬!どうやら実物大のようです。

 

もっと近くで顔を見たくて近付いたら、ふわ〜んと楠のいい香り。

材を見てみたら、やっぱりクスと表記されてました。

 

牛も実物大。今にも啼きそう。

しかも望月さんの木彫作品は触ってもいいんです!

実在のモデルがいる作品も多いからか、

やさしく撫ぜると動物たちも嬉しそうにしているような。

とてもリアルで、さわったら体温を感じるのではと思ってしまうほど。

 

入り口には、奥村さんの絵画。

羊の後ろには金華山!岐阜城も描かれています。

動物がとてもリアルで、だけど「かわいい」だけじゃない

奥村さんの描く不思議な世界、以前からとても好きなんです。

 

そして絵画の前の床には鏡。

望月さんの山羊がその鏡を覗いています。

山羊の後ろから覗いてみると、こんな感じ。

上にある絵天井も写り込んで、ずっとずっと奥に底があるような。

不思議な世界の深淵を覗き込んでしまったかのよう。

なんともいえない不思議な感覚はぜひ実際に味わって頂きたいところ。

 

お庭からの光が差し込む廊下では、写経ならぬ、写動物体験もできます。

 

かわいい元絵が

筆ペンで写動物したら、なぜか邪悪な目付きに…。

気が付けばすっかり絵を写すことに集中していて

なかなか面白い体験でした。

写経もきっとこんな感じなんでしょうね。

 

実際の作品は、こんな風に香炉とともに展示されていました。

西洋画だけど掛け軸に仕立ててあるという不思議。

しかも違和感がありません。

 

お坊さん用の、ふっかふかの豪華な座布団

…みたいな額縁があったり、

本堂に飾られている絵には後光が!おもしろーい。

 

檀家さんと思われるご近所の方々もいらしていて

「おいしそうな絵やったねー」なんて楽しそうに見ていました。

(動物と一緒に描かれていた果物や野菜のことですかね)

美術館やギャラリーとはまた違って、日常の延長という感じで

とても気軽に、そして自由に楽しめる雰囲気なのかも。

 

そうそう!展示作品以外にも

綺麗な雲が描かれていたり、

季節のしつらいが素敵だったり、

こういう意匠っていいななんて、見応えたっぷりで楽しめました。

大イチョウから採れた銀杏も売ってましたよ。

 

ちなみに入場料無料、14日(日)までの会期中は無休だそうです。

お寺×アートの相性の良さにすっかり夢中になりました。

機会があればぜひ訪れてみてくださいね。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 22:45
comments(0), trackbacks(0), - -
お江戸のボタニカルアート

やや渋めの企画展、『尾州徳川の花相撲展』を観に

ヤマザキマザック美術館へ行って来ました。

江戸時代、『花相撲』とは花の品評会を表す言葉となり

↓こんな感じに園芸品の番付も出されていたそう。

花には詳しくないんですが、実はボタニカルアートは好き。

何度かほかの美術館などで目にして気になっていた

『雑花園(そうかえん)文庫』の植物図譜を

まとめて見ることができる機会を楽しみにしていました。

 

嬉しいことに、こちらの美術館、ほとんどのものが撮影OKなんですよ。

 

 

なにせ江戸時代のものなので照明は控えめですが、

細密に描かれた花々はやはり美しいです。

和菓子の見本帳にも通じるものがありますね。

 

美術館のある辺りは、江戸時代には尾張藩の薬草園だったそう。

そんな縁もあっての、今回の企画展のようです。

「葵」の地名も、徳川家の葵の御紋からきているものだったんですね。

 

そして、こんなふうにエミール・ガレの作品と

彼が持っていたとされる植物図譜との展示が観られるのも

多くのガレ作品を所蔵しているこの美術館ならでは。

あのシーボルトが帰国した後に開いた苗木店で

ガレは日本の植物を買って、育てていたそうです。

そんな植物たちが作品のモチーフになっているんですね。

 

いつも展示されているアール・ヌーヴォーの家具も

今回はボタニカル柄。このベッドは藤の柄!なんだか不思議。

現代のボタニカルアートやアートフラワーなども展示されていました。

とにかく見応えたっぷり、解説も読み応えたっぷりの企画展でした。

 

優雅な空間で楽しめる、こちらの常設展。

ロダンにピカソ、デルヴォーまでと毎回のことながらすごいです。

壁紙(おそらく布ですが)とソファーが同じ生地というのも贅沢!

無料の音声ガイドもあるので

時間に余裕を持って行かれることをおすすめします。

 

 

ちなみに、美術館の斜向かいにある『名古屋園芸』さんの

創業者にして取締役隠居の方が雑花園文庫の庫主。

とっても大きな園芸店ですが、写真の下の方でわさわさしてるのは…

なんと蓮でした!

こんなふうに売られているの、初めて見ました!

プライスカードを見てみたら「蓮の苗を翌年お渡しします」とのこと。

人間の都合なんて関係なく、ゆったりと植物の時間が流れているようで

なんだかいいですね。いつか好きな品種を選んで育ててみたいものです。

 

そして、美術館のお向かいには大好きな和菓子店『万年堂』さん。

お干菓子が有名ですが、なにを食べてもおいしいです。

今回の企画展の半券を持って行くと、お干菓子がもらえるという

とっても嬉しいコラボ中。もちろん行って来ましたよ。

右側の小さな包みが頂いた『おちょぼ』。

包み紙もかわいいです。

買ったものについては、また近いうちに。

 

ランチは近くのインドネシア料理屋『ブランバリ』さんで

ナシゴレン。クルプクとサテ、アチャール付き!

 

黒米×ココナッツミルクのデザートも付けちゃいました。

なんだか多国籍なものを楽しめた日でした。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 15:49
comments(0), trackbacks(0), - -
水玉に酔いそう

『草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて』展を観に

ちょっと遠出して松本市美術館に行ってきました。

さわやかイメージの信州でさえ少しも涼しくなかったのは残念。

 

でも松本の街はポップな水玉に溢れてました!

美術館の外観がこんな感じ。

水玉模様のバスが走ってたり、水玉模様のフラッグがはためいていたり。

さすが草間さんの故郷。盛り上がってます。

開館とほぼ同時に行ったのに、美術館の駐車場はもう満車でした。

人気の高さを物語っていますね。

 

大きな『ヤヨイちゃんとトコトン』がお出迎えしてくれます。

 

会場内にはたくさんの老若男女。

みなさん、それぞれ楽しそうに作品を観ていました。

作風を考えると、なんだかちょっと意外でした。

絵画だけじゃなく、立体作品やインスタレーション、映像など

初期から近作まで、約180点もの作品が展示されていて

かなり見応えがありましたよ。

水玉のあしあとのおかげで展示順路もわかりやすかったです。

 

それにしても、草間さんがこどもの頃に描いた絵の上手いこと!

植物のデッサンが多いなあと思っていたら

ご実家が種苗業を営んでいたからなのだそう。

たくさんの植物に囲まれて育った幼少時代だったようです。

 

自分の中から湧き上がる得体の知れないイメージと闘うために

彼女には芸術が必要だったことを知っているからなのか、

延々と網目が続く作品なんかを観ていると

「こわいよ怖いよかかなくちゃ描かなくちゃ」と声が聞こえてきそう。

でも近年の作品には、その『怖い感じ』が薄れてきているように感じます。

幸福感さえ感じる、近年の力強い絵が並ぶ展示室は撮影OKでしたよ。

若い頃には苦手だったのに、じんわりと草間さんの作品を

好きになってきたのには、そんな作風の変化も関係しているのかも。

 

万華鏡のように鏡を使った作品もいくつかあって

とっても不思議な感覚を味わえました。

その中でも圧巻だったのが中に入って鑑賞できる、

水玉かぼちゃがいっぱいのミラールーム。

なんというか、無限水玉かぼちゃ状態…

上下左右と無限に続く水玉のかぼちゃに酔いそうになりました。

 

中庭には大きな水玉かぼちゃ。なんだかのびのびと気持ち良さそう。

 

水玉に酔いそうになったくせに、見たらやっぱり欲しいなあと

捺染のオリジナル手ぬぐいも買っちゃいました♪

 

こちらはすぐ近くのイオンモール松本に展示されていた水玉かぼちゃ。

美術館以外にも、街中のあちこちに特別展示があるのです。

『草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて』は

今週末22日まで。気になる方はお急ぎくださいねー。

 

さてさて、美術鑑賞のあとにはおいしいものを。

今回は十割そばに惹かれて丸周さんへ。

まずは岩塩でいただくお蕎麦は、口に入れた途端に豊かな風味が!

きりりっとした、おいしいお蕎麦でした。

左上の小皿にあるのはこちら↓

お酒が欲しくなりそうな燻製盛り合わせ。こちらもおいしかったー。

歩いていたら、ほかにも気になるお蕎麦屋さんが何軒も。

松本の人が羨ましいです。

 

もちろん、大好きなマサムラのシュークリームも買いました。

今度はティールームでお茶してみたいなあ。

 

せっかく長野まで来たらスーパーツルヤにも行かねば。

お得なオリジナル商品が充実しているうえに、どれもおいしいんです。

買って帰れるものは限られるけれど

入ってすぐに広告の品、ブルーベリーが100グラム99円!

しかも信州産で大粒。もちろん買いますとも。

前にも買った、まるごとりんごが入ったゼリーとか、

オリジナルジャムとか、ドライフルーツとか、くるみのたれとかを

買ってきたものの、今の時点で

「やっぱりあれも買えばよかったかも」とちょっと後悔中。

またすぐに行きたいくらいです。

 

今回は暑さのせいで、あちこち周れなかったのがちょっと残念。

またゆっくりと松本のまちを楽しみたいです。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 16:08
comments(0), trackbacks(0), - -