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みんな大好き♪OSAMUさん

『原田治展 「かわいい」の発見』を観に

清須市はるひ美術館に行ってきました。

入り口にはさっそく、見覚えのある女の子が!

 

カルビーのポテトチップスのパッケージに描かれたポテト君、

崎陽軒のひょうちゃんやECCジュニアにミスドなど

『OSAMU GOODS』の生みの親である

原田治さんのお名前は知らなくても

そのお仕事を目にしたことがある方はきっと多いはず。

ミスドで買い物してスクラッチカードを削り、

ポイントを集めてはグッズと交換してた学生時代も懐かしいです。

あれは…「サンフランシスコのチャイナタウンの飲茶♪」の頃。

 

などと、いろんなことを思い出しつつ鑑賞。

見覚えのある表紙やモノを見つけられたのも嬉しかったです。

 

とはいえ、懐かしいものだけじゃなく

初めて目にするお仕事もとても多くて新鮮でした。

いろんな原画を見てると、改めて「なんて絵が上手い人なんだ!」と。

素人でもわかるほどの線へのこだわりや仕事上の指示書き。

シンプルな絵だからこそ、細部まできっちりと。

なんというか、職人のようなプライドを感じました。

 

イラストのタッチも思っていた以上にさまざまだし、

ペーター佐藤さんともよく一緒にお仕事をされていたようです。

おふたりともミスドのお仕事を担当されているのも凄いですよね。

安西水丸、原田治、秋山育、ペーター佐藤のイラスト入りという

贅沢な手ぬぐいも!記念品だそうです。

復刻版とか出たら欲しい…マチスっぽい女体、素敵だなあ。

 

こんな立体作品も。とっても好き。

 

こんなフォトジェニックなネオン管コーナーも。

撮影OKの展示がとても多かったです。

 

原田さんは小村雪岱(せったい)もお好きだったそうで。

少し前に『小村雪岱スタイル』展で観た本が

私物として展示されていました。なんだか不思議な感じ。

アトリエの写真も展示されていましたが

細部までこだわっているのがわかる、とても素敵な空間でした。

そこから生まれるお仕事、もっともっと拝見したかったです。

 

美術館の2階のスペースには、ウェルカムバスケットコーナー。

こんなふうに梱包されるなんて羨ましい!

引っ越すことがあったらぜひ利用したいです。

 

OSAMU GOODSが大充実していたミュージアムショップでは

自分に落ち着くように言い聞かせながら、かなり厳選してグッズを購入。

マルマンのスケッチブックやクッキー缶は我慢できないかわいさ!

でも、よくこれで我慢できたものです…

 

暑い日だったのでロイヤルホストでパフェを。

この時食べたのはフレッシュメロンのブリュレパフェ。

フレッシュなメロンとクリームブリュレはもちろんのこと、

ピーカンナッツやメロンのソルベやゼリーにアイス…

とにかくすべてのバランスがよくって大満足♪

またいつか、岐阜にロイヤルホストが戻ってきますように。

 

『原田治展 「かわいい」の発見』の会期は8月30日(日)まで。

私が行った8月はじめ頃はゆったりと鑑賞できましたが

最近はかなり混雑していて、入場制限もあるようです。

開館は19時までなので、夕方に行かれる方がいいのかも。

どうぞ暑さ対策もしっかりとして、おでかけくださいね。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 20:28
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蝶とルート・ブリュックの軌跡

開幕が延期されて、開催されるかどうか心配していた

『ルート・ブリュック 蝶の軌跡』展。

早めに予約をして岐阜県現代陶芸美術館に行ってきました。

要予約、マスク着用、手指を消毒してからの入場…

とはいえ、久しぶりの美術館に来られてとにかく嬉しい!

 

ルート・ブリュックは、ムーミンマグなどで有名な

あのフィンランドの名窯アラビアで

セラミック・アーティストとして活躍した女性。

最初に展示されているのはルート・ブリュックの作品を使って

アーティストでもある長女が制作したインスタレーション。

日本バージョンということで茶箱の上に並んだタイルたち。

わかりにくいと思いますが「これもタイル?」って感じで

タイルに対して抱いていた概念がかるーく崩されていきます。

いろんな色、形、凹凸、細かく模様が描き込まれたものも。

なんて自由!入り口の時点でもう、わくわくします。

 

撮影OKな作品もかなり多かったです。

フライヤーでおなじみ、この『ライオンに化けたロバ』も。

よく見ると、おなかにはロバ!

けっして技法などに詳しいわけではない素人ながら、

今までこんな陶の作品見たことない!

とにかく楽しんで作ったのが伝わってくるようで

観ているだけで楽しくなってきます。

 

こちらはパーテーションとしても使われていたそう。

裏側はこんな↓

感じ。どこから見ても素敵な蜂の巣型。

ちらりと後ろに移っているテキスタイルもルート・ブリュックデザイン!

なんて多才な人なんでしょう。

 

ルート・ブリュックのお父さんが蝶の研究者だったこと、

フィンランドでは戦後の自由の象徴だったこともあって

会場の壁の一角には、たくさんの蝶が羽ばたいていました。

 

こちらは陶でできた街。

細かいパーツが組み合わさっていて見飽きません。

 

『春の雲』。どうやら、お天気雨のよう。

ルート・ブリュックが60代半ばの時の作品だそう。

この雨の表現!まるでレゴみたいです。

ルート・ブリュックを含め

さまざまなアーティストが、年を重ね、経験を重ねるにつれて、

色や表現がシンプルになっていくのは興味深いですね。

 

今回の展示、『蝶の軌跡』というタイトルがついていますが

展示はそのまま『ルート・ブリュックの軌跡』だったんだなあと。

どの時代の作品もそれぞれの良さがあって

わたしはどれも、とても好きになりました。

ちゃんと観ることができて本当に良かったです。

 

当初の予定よりも会期が延長されて8月16日(日)まで。

入場制限されている分、ゆったりと観れるし、

好きな作品の写真も撮りやすかったです。

でも行けないなって方や、予習や復習をしたい方!

近々『蝶のはばたき』という企画で

『ルート・ブリュック タッチ・オブ・バタフライ』という

50分ものドキュメンタリー映像や

『鹿児島睦さんと一緒にブリュック展を見よう!』という映像が

公式サイトで公開されるそうですよ。詳しくはこちら→ 

こちらも楽しみです♪

 

あちこちでコースター型のフライヤーも配られているよう。

ラッキーなことに、美術館の窓口でもまだ頂けました。

 

鑑賞後は、久しぶりにレヴェリエさんへ。

いつもながらデザート(ちなみにパイナップルタルト)まで

しっかりおいしくて大満足。

久しぶりの、とてもしあわせな一日でした。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 19:19
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はじめまして、雪岱さん

楽しみにしていた『小村雪岱(せったい)スタイル』展を

観に岐阜県現代陶芸美術館へ。

 

あいにく敷地内のあちこちが工事中でしたが

こちらの美術館の長いエントランスも好き。

焼き物のまちらしく、天井に埋め込まれているのは

いろいろな陶の欠片たち。

「織部かな」「志野っぽい」みたいなものから

「なにかわかんないけど好き」なものまで。

何度見ても見飽きないし、展示前のわくわく感が高まる場所。

他の人の迷惑にならないよう気を付けつつ

ちょいちょい見上げながら歩いていきます。

 

エスカレーターを降りて、ミュージアムショップも見つつ

さてさてやっと展示室の入り口に到着。

大正から昭和初期にかけて、挿絵、装丁、舞台美術などの世界で

活躍した小村雪岱。

随分と前に、たぶん芸術新潮の特集で見てひとめ惚れ。

でも実物を見るのは今回がはじめて!

だからこそ予想以上に見応えのある展示を楽しめました。

端正な絵と独特の『間』というか、空間の捉え方が好きなのかも。

わがままを言えば、ぜひ!グッズで手ぬぐいを作ってほしかったです。

 

『昭和の鈴木春信』と呼ばれていたそうですが

過ぎ去りし時代の美しさや粋を表現していたからこそ

当時の人々に人気があったのかもしれませんね。

近年、春信とともに再評価の機運が高まっているのだとか。

春信も雪岱も好きな(でもそんなに似ていないと思う)私としては

今後いろいろな作品を見られる機会が増えそうで嬉しい限り。

 

 

丁寧な解説付きで、雪岱以外の作品もいろいろ展示されていました。

同時代に活躍し、交流のあった人では

美人画で有名な鏑木清方は随筆家としても活躍していたとか

憧れの泉鏡花にはじめて会った時の

「男でもこんな美しいひとがあるのかと思った」なんて言葉も。

 

「江戸の粋」から「東京モダン」への系譜を示す展示ということで

素晴らしく美しい工芸作品もいろいろ。

現代の作家の方がインスパイアされて作ったものも

「そういう解釈かあ」と興味深かったです。

 

会期は2月16日(日)まで。

明日の夕方は展示室での写真撮影ができるそうですよ!羨ましいな〜。

 

ちょうどやってた『浮世絵版画の重ね摺り体験』にも挑戦!

『ビードロを吹く女』、なかなかいい感じに摺れました。

版が木版じゃなく樹脂製なのにも時代の移り変わりを感じたり。

 

4月下旬から始まる『ルート・ブリュック展』を観にまた

この美術館を訪れる予定です。こちらも今からとっても楽しみ♪

author:スーベニイル, category:おでかけ, 21:32
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耳を澄ませば

先日、関に行ってきました!

お目当てはこちら↓

関市篠田桃紅美術空間で

大好きな三輪乙彦さんと祐子さんの父娘二人展、

『耳を澄ます 美術と人と呼吸』が開催中なのです。

 

彫刻家の乙彦さんと画家で造形作家の祐子さんの作品。

今まで別々にしか作品を拝見したことがなかったのですが

『耳を澄ます』というタイトルにふさわしく

なるほどお互いの作品がやさしく響きあって、共鳴しているような感じ。

おそらくそれは親子ならではの共鳴なのでしょう。

親子でこんな展示ができるなんて、なんて素敵!

ますますファンになってしまいました。

こちらの展示は来週18日(水)まで。

機会があればぜひ、あの心地いい空間を体験してほしいです。

 

篠田桃紅美術空間があるのは、なんと関市役所北庁舎の7階。

窓からは関のまちが見えます。

市役所内にこんな素敵なスペースがあるなんて羨ましい限り。

 

大連生まれ、東京育ちの桃紅さんですが、お父様が岐阜出身のよう。

企画展開催中のため、桃紅さんの作品展示はされていませんでしたが

「墨を連想させる、美しく濃いと書く、美濃の地名が好き」

という意の文章など、岐阜への思いや思い出が綴られた文章があって

岐阜の人間としては、やはり嬉しくなったのでした。

 

篠田桃紅さんといえば、御年106歳の今も現役でご活躍中の墨象家。

墨象(ぼくしょう)=水墨の抽象画だそうですよ。

この機会に桃紅さんの作品も見たかったので岐阜現代美術館へ。

なんておしゃれな美術館!

スロープを上がった、美術館の2階が入り口になっています。

実はこちら、鍋屋バイテックという会社の敷地内にある

入場料無料の美術館なんです。

前面には水をたたえた池が配されているので

館内で鑑賞中もゆらゆらと水面の光と影が動いているのを感じます。

おしゃれなだけじゃなく、居心地までいいのです。

 

こちらでは19日(木)まで

桃紅さんのリトグラフと音楽をテーマにした企画展を開催中。

共通のテーマを持ったリトグラフと音楽を一緒に楽しめるよう、

会場のあちこちでヘッドフォンを使って

音楽が聴けるようになっていました。

こちらのテーマも『共鳴』。

三輪さん父娘の作品とも響きあって、繋がっているような。

それにしても、作品の力強さと若々しさ。凄いです。

 

桃紅さんの作品が気になるなあという方、

今月の26日(木)からは、JR名古屋タカシマヤで

『篠田桃紅』展が始まりますよ。

こちらではリトグラフ以外の作品も観られるようです。

 

そして!せっかく関に来たからには食べたくなって、こちらへ。

ぱっかーん。いやはや、いい景色!

いまさら私が言うまでもないでしょうが

外はカリッと香ばしく、中はふんわり。ああ、おいしい♪

もちろん、赤味噌の辛子味噌で食べる鯉の洗いもはずせません。

 

そして岐阜現代美術館で「この芳翠の浦島はよく知ってる…」と

思わず手に取ったフライヤー。

そうでした!われらが県美、岐阜県美術館が長いお休みを終えて

11月にリニューアルオープンしたのでした。

しかも12月22日(日)までは、全館無料開放中ですよ!

…というわけで、別の日に行ってきました。

 

20日(金)まで開催中の『ETERNAL IDOL』展は

とにかく見応えたっぷり!

ルドンはもちろん、ゴーギャンや芳翠、フジタ、青邨も観られます。

岐阜ゆかりの守一や加藤栄三、土屋禮一、そして桃紅さんに

もちろん日比野館長の絵も。

格好いいパンフレット(こちらも無料)からも気合を感じます。

しかもほとんどの作品が岐阜県美術館の所蔵品。

地元の美術館がさまざまな素晴らしい作品を所蔵しているのは

なんとも誇らしく、嬉しいことですね。

 

ほかの企画展も開催中なので、ぜひお時間のある時に

じっくりと観にいかれるのをお勧めします。

無料期間中なので、何回かに分けて観に行ってもいいのかも。

来年の2月からの『アーティスト・イン・ミュージアム』では

なんと前述の三輪祐子さんの公開制作と作品の展示が!

今から楽しみで仕方がありません。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 19:48
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黄金の!

早々に前売りを買っておいたのにも関わらずまだ行けていなかった

豊田市美術館で開催中の『クリムト展 ウィーンと日本1900』。

始まったばかりだと混んでいそうだし

会期が長いし…とのんびりしていたら、会期も残りわずかに。

先日やっと観に行ってきました。

今回、クリムトといえば誰もが思い浮かべるであろう『接吻』は

展示されていないものの、日本初公開の『女の三世代』や

原寸大の『ベートーヴェン・フリーズ』の複製壁画も観られます。

 

この『ベートーヴェン・フリーズ』、黄金の甲冑をまとった騎士が

敵に立ち向かい、楽園に辿り着くまでの旅路を描いたもの。

ベートーヴェンの交響曲第9番(=日本ではおなじみの第九)に

着想を得た作品で全長34メートルを超える大作はまさに圧巻。

天使たちの合唱と男女の接吻のラストシーンでは

私の脳内で勝手に『歓喜の歌』が再生されていました。

見上げながら鑑賞するので、人が多くてもじっくり見られます。

 

会場では『ベートーヴェン・フリーズ』のすぐ横に

この主人公の『黄金の騎士』が描かれた

『人生は戦いなり(黄金の騎士)』が展示されています。

今回、結構な人に囲まれて鑑賞されていましたが

この作品、実は愛知県美術館では常設展などでもお馴染みの作品。

 

今までに何度もじっくり見ていたあの絵が、こんなところに!

もちろんクリムトの作品であることは知っていましたが

「ちょっとあなた!実はそんなに有名な人だったんですか!」という感じ。

しかも『ベートーヴェン・フリーズ』では

彼、兜をはずして素顔を見せているんです。

思いがけないところで知り合いにあったような、

普段、見慣れたあの人の知らない一面を見たような…

なんとも不思議な気持ちになりました。

 

クリムト自身の作品の展示数は25点ほどですが

クリムトがデザインして金工師の弟が手掛けた額縁も美しかったし、

クリムトが影響を受けた日本の美術品の展示も興味深かったです。

作品にどことなく『日本』的なものを感じるからこそ

日本人はこんなにクリムトに惹かれるのかもしれませんね。

 

ノートにTシャツ、金平糖など、グッズもかなり充実していましたよ。

こちらは、ピンバッジのガチャで出たもの。

おそらく件の騎士の兜(マニアック!)と

『ベートーヴェン・フリーズ』の中で飛んでるひと。

 

会場内は撮影禁止ですが、こんなフォトスポットも。

このフォトスポット近くには

常設のミュージアムショップもありますよ。

 

 

いつ来ても、どこを見ても美しいなあと感じる豊田市美術館。

美術館は谷口吉生設計、庭園はピーター・ウォーカーによるものだそう。

 

お時間があれば、高橋節郎館にもぜひ!

今見ても新しく感じるものばかりで制作年を見ては驚かされてしまいます。

きっと漆芸のイメージが、がらりと変わりますよ。

 

 

暑い日だったのもあって、からだに良さそうなクラフトコーラを。

炭酸が苦手な私でも大丈夫な微炭酸でした。

 

クリムト展は10月14日(月・祝)まで。

気になっている方はお早めにどうぞ。

当日券売り場は混雑するようなので

チケットはコンビニなどで買ってから行くのがおすすめです。

でも明日は月曜だから休館日ですよー。

 

そして豊田に行ったら寄りたくなっちゃうタニサラ

今回もプーニンパッポンカレーのセットを。

ソフトシェルクラブとたまごがおいしいんです。

駅近くで席数が多くてランチが15時までなのもありがたいお店。

今度こそ違うものも食べてみようと思ってます。

author:スーベニイル, category:おでかけ, 16:03
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